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スマホ脱出計画~ひとつのことに集中するために~

スマホ脱出計画~ひとつのことに集中するために~

細島 誠彦

株式会社TransamManagementSystem代表取締役。 中央大学法学部卒業後、ベンチャー企業その他企業の経営企画室長、管理本部長、CFO、取締役を歴任。経営戦略構築、マーケティング戦略構築、新規事業の立ち上げや財務戦略、M&Aなど、企業の参謀業務に従事。

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私は、本は、結構適当に買っていたりするのですが、
最近読んだいくつかの本の「いいたいこと」は、

「ひとつのことに集中する」

ということでした。

ちなみに私が読んだ本は、

『minimalism 30歳からはじめるミニマル・ライフ』

『エッセンシャル思考』

『ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果』

『減らす技術 The Power of LESS』


『こだわらない練習「それ、どうでもいい」という過ごしかた』

などです。

それで、私は考えて見ました。
私の生活の中で、
何が集中を阻害しているのか?
そして私は、

・メールやチャット
・電話
・ケータイ
・SNS

というものが、
多くのことを生みださずに、自分の集中を阻害していると考えました。

上記の本にも、これらを遠ざける方法は書かれていたりもしますが、
実際に私なりにやってみました。

1)電話
電話は自分がどんなに仕事に集中していても、
相手のことは一切考えずに鳴るものです。
これの対策は「不在にすること」です。
ケータイにかかる電話には原則として、まず出ないことにします。
会社での電話もなるべく留守電や不在にすることで、
あとで、時間が空いたときにまとめて連絡するようにしました。
すると、待ちきれないのか、
電話で繋がらないとメールで連絡してくる人が増えました。
だったら、最初からメールにしてくれればと思いますが、
忙しいと電話で話そうとする人は多くいるものです。
それに付き合う必要はありません。
不在を伝えてもらうときにも、
急ぎであればメールでお願いしますと伝えてもらうことにしました。

2)メールとチャット
これまで私はオフィスに着くと、メールとチャットを開いて、
仕事を始めるというスタイルでした。
多いときにはメールやチャットが100件ちかくありますので、
オフィスに着いて、しばらくはこれの処理で時間を使います。
また、オフィスを離れても、スマホでこれらをチェックします。
電車の中でも、本を読む手をとめて、メールチェック。
歩いていてもメールチェック。
何かの返事を心待ちにしているのであれば仕方ありませんが、
考えてみれば、そんなに常にチェックする必要性は何もありません。
オフィスのPCのメールは一日2回だけのチェックにすることにしました。
アラームをかけて、それがなると、メールとチャットのチェックをするのです。
最初は少し気になったりもしましたが、そのうち慣れてきました。
もちろん、ケータイの方も、メールやチャットが着信すると鳴るようにしていては、
意味がありませんので、着信通知も切ります。

3)SNS
人とのつながりのためのSNS。
コミュニケーションのためには今や不可欠な存在と思う人も多くいるかと思いますが、
これも、考えてみれば、なくなっても困るものでもありません。
しかし、なくしてしまうのも、もう連絡も取れなくなる人もでてしまうので、
存在は消しません。
これも、ケータイに新着通知などが出ないようにして、
決まった時間だけに確認することにします。
一日1回程度です。

4)ケータイ
上記のように通知が極力でないようにして、
さらにゲームなどのアプリもなくします。
つまり、本来の電話の機能のみ発揮できるようにします。
もちろん、アプリを消すわけではないので、
やろうと思えばメールもチャットもチェックできます。
しかし、決まった時間以外は、チェックはしないのです。


これらが、現在、何かに集中するために、阻害要因排除のために、
私が取り組んでいる方法です。
これだけでもぜんぜん違います。
かなりの集中力を発揮でき、仕事が捗る結果が得られました。

前にテレビで中尾彬さんがケータイは持っているけれども
常に切っていて、電話をするときのみ、電源を入れるような話をされていました。
理想はこれではないかと思います。

小池龍之介さんの本に書いてありました。
よく、人との食事やお茶のとき、ひどいときには会議中にも
ケータイを持ってきて、鳴ると確認する方がいます。
暗黙の了解のように、誰もが仕方がないかのようにしていますが、
これも考えてみれば、相手にこんな失礼なことはありません。
ケータイを気にしながら話すなんて、
相手との会話がつまらないかのようです。
礼儀としては、こういうときは、電源を切るべきでしょう。

ツールに振り回され、使われているような状態から脱して、
あくまでもツールの役割に限定するということです。
しかし、やりすぎても続かないと意味がありません。
私のように、やれることから、少しずつやっていけば、
「ひとつのことに集中する」
ことのできる環境は整うのではないでしょうか?