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プロフェッショナルになる環境

プロフェッショナルになる環境

細島 誠彦

株式会社TransamManagementSystem代表取締役。 中央大学法学部卒業後、ベンチャー企業その他企業の経営企画室長、管理本部長、CFO、取締役を歴任。経営戦略構築、マーケティング戦略構築、新規事業の立ち上げや財務戦略、M&Aなど、企業の参謀業務に従事。

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大前研一氏の「ザ・プロフェッショナル」という本に、
作者の古巣であるマッキンゼー・アンド・カンパニーの規律についての記述がある。

マッキンゼーでは、
『顧客を最優先に考え、最高の価値を届ける』
ことが規律としてあるそうだ。
よくある、ただそこにある飾りのような理念やビジョンと違い、
この規律があるということは、
『昇進しない人間、伸びていない人間は去れ』
ということだそうだ。

なぜなら、
『これが顧客に迷惑をかけない唯一の方法』
になるということだ。

よく規律や理念、ビジョンを作って満足して終わるということがあるが、
これを徹底すれば、当然このようになるはずだ。
それだけ、この規律というもの、
つまり顧客最優先、最高の価値を与えるということを
真剣に考えているということである。

ここには妥協など一切ない。
企業の本来あるべき姿とはこういうものだろう。
社員に甘くすることが社員のためになるわけではない。
この甘くすることが、逆に企業の損となり、
さらには社員にも損としてかえってきてしまうのだ。
当たり前のことが、実践されていると考えた方がよさそうだ。
本当に顧客と社員のことを考えるのであれば、
これだけのことをすべきだろう。

ちなみに、マッキンゼーでは、
下位20%の人が退職しているそうだ。
だからこそ、素晴らしい会社ができ、
そこを退社した人も活躍する人が多いのであろう。