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"考え方"こそが「高い視点」の柱となる~視点の研究10~
»2012年2月21日
細島誠彦ブログ【参謀の戦略眼】
"考え方"こそが「高い視点」の柱となる~視点の研究10~
株式会社TransamManagementSystem代表取締役。 中央大学法学部卒業後、ベンチャー企業その他企業の経営企画室長、管理本部長、CFO、取締役を歴任。経営戦略構築、マーケティング戦略構築、新規事業の立ち上げや財務戦略、M&Aなど、企業の参謀業務に従事。
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これまで述べてきた視点の意味あいから考えれば、
視点とは考え方という言葉にも置き換えることもできる。
つまり、「高い視点」を手に入れるためには、
考え方を鍛えることも、ひとつの手段である。
考え方がいかに大事かということは以下の計算式からもわかる。
京セラの稲盛和夫氏は、
人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
という計算式を提唱している。
この計算式は何を教えてくれているかというと、
人生や仕事の結果は、上記それぞれの掛け算の結果だということだ。
ただ、この計算式には但し書きがある。
熱意や能力は正の数であり、考え方は正でも負でもある。
つまりは、考え方次第で、熱意や能力がいくらあっても、
マイナスの結果になり得るということだ。
考え方が悪いものであれば、能力がどんなに高い人でも失敗するのだ。
それほど、考え方というのは重要なのだ。
では、考え方を鍛えるということはどういうことなのか?
①自分より上の職位になった気で考える。
これはよく言われていることで、自分より3つ上の職位、
5つ上の職位になった気で考える。
というものだ。
自分がそのポジションなら、どう与えられた問題を考えるかということだ。
②一歩引く冷静さ
人はついつい、様々なことに直面すると熱くなり、
"小さな自分"を見てしまうことになる。
興奮したときほど、「待てよ!」と立ち止まり、
冷静になり、一歩後から見る癖をつけることが重要だ。
③憧れの人を見つける。
上記の稲盛和夫氏などなど、高い視点を持った人はたくさんいる。
歴史上の人物でも構わない。
また、架空の人物、マンガや小説の主人公などでも構わない。
そういう人を頭に描いて、問題に直面したときに、
この人ならどうやって考えるか?ということを考えるのだ。
④怒らない
怒りは体に悪い。人間形成の上でも怒りはろくなことに繋がらない。
余計なことを言ってしまう、やらなくていいケンカもしてしまう、
周りにも嫌な印象を与える、空気も悪くなる・・・。
ろくなことはない。
怒りを覚えたときには、自分の小ささを思い知る癖をつけることだ。
「自分は今怒っている、こんなことで怒るなんて、何て小さいんだ」
という言葉を頭にインプットしておこう。
⑤反省
このような様々な方法を用いても、うまくいかないことは多い。
「何て、自分は小さいヤツなんだ・・・」
「こんなことで怒るなんて・・・」
と自分が嫌になることもあるだろう。
悲観的になる必要はない。次に繋げればいい。
日々、高い視点を得るために、反省が必要だ。
このように日々、自らの考え方を鍛えていくことが、
「高い視点」を手に入れるための訓練となる。