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若者よ、海外に雄飛せよ その22 海外での出稼ぎ

若者よ、海外に雄飛せよ その22 海外での出稼ぎ

樋口 健夫

アイデアマラソン研究所所長 ノートを活用したアイデアマラソン発想法考案者であり、電気通信大学講師。現役時代は三井物産の商社マン。 企業の創造性トレーニングでは、ジャパネットたかたの全社員運動、アサヒビールでの研修などを続けている。独創性を命と考えている。

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若者よ、海外に雄飛せよ その22 海外での出稼ぎ

 

サウジアラビアに商社の駐在で8年半滞在した時に聞いた話は、サウジで出稼ぎする外国人の賃金の話だった。

 

まず、パキスタン人やバングラデッシュ人の場合、2年間、サウジに出稼ぎに行けば、帰国後、車と家賃3年分が残せる。車で白タクができるというもの。フィリピン人では、5年間、何もしなくても家族が食べられる。彼らはほとんど単身赴任だった。

 

エジプト人は2年間、サウジに働けば、家が半分買える。ということは4年間で1軒の家になる。私の知っているエジプト人たちは2軒、3軒も家を国に持って家を貸していた。彼らは家族でサウジアラビアに滞在していた。

 

オイルブームで湧きかえるサウジアラビアの成長の時代、ありとあらゆる国籍の外国人労働者たちがサウジアラビアで懸命になって働いていたが、その中には、日本人は少なかった。

 

英国人は2年で、スペインの小さな別荘、4年で田舎の普通の家、6年で田舎のかなり大きな家が買えると言われていた。

 

アメリカ人は別格で、もちろんそれだけの高い仕事のポジションだろうが、2年で農場が買えると言われていた。私たち商社やメーカーの駐在員以外では、巨大な石油プラントの建設、電力関係の建設などで日本人技術者たちが滞在していた。

 

ある電力関係のメーカーで、初めてサウジアラビアで工事の注文が取れた時、砂漠の真ん中の暑い国で仕事をしたくないという評判が立った。説得してチームを編成してサウジアラビアで数か月間工事に出かけて、帰国したら社内で(特に、社宅で)評判が出た。

「あそこの家のお父さん、サウジアラビアでたった数か月間仕事をして帰ってきたら、ピアノを買ったって」

「車を新しくしたって」

社宅の中だから、よく目立つ。

サウジアラビアに行けば出張手当も出るが、まったく使うことがなく貯めて持ち帰ってきたという。日本人の給料や出張手当は悪くない。サウジアラビアでは無駄遣いすることもなく、丸々残せたという。

だから次の契約がサウジアラビアで取れたときには、希望者が殺到した、というより家族に「行ってらっしゃいよ」と後押しをされたという。

 

日本人の若者たちが海外に出稼ぎにいく時代は必ずくるだろう。その先手を打っておくことも良いのかもしれない。

 

では日本人なら、4年間働けば、どれだけ稼げるだろうか?30年前のことだが、都内のマンションの頭金が払えるという程度だ。日本は高いよ!だから、海外で働いて貯めたお金で、海外で生活することで、日本国内よりもはるかに大きな住宅を手に入れることができよう。苦労もあるが、狭い日本より面白いことは間違いない。