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最終の新幹線で聞きました

最終の新幹線で聞きました

石井 力重

アイデアプラント 代表。著書に『アイデア・スイッチ』。専門領域は「創造工学」。クリエイティブ・リーダを助ける道具を作っています。

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東京から仙台に向かう最終新幹線の中でとった写真です。

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この車両、私一人でした。これだけお客さんが少ないと、ワゴンの売り子さんとも、すこし会話ができたりします。

最近、最終新幹線に乗って移動することが多かったので、いろいろ、特別な情報がないだろうかと聞いてみました。




「最終の電車ではワゴンの売れ方に何か違いがありますか?」

ワゴンのお姉さんに飲み物をもらうときに、聞いてみました。"え?なんでですか?"と聞き返されますが、"たんに興味で"ということで教えてもらいました。

「遅い時間になるほど、お酒が売れますね。」とのこと。

乗っている人数は遅い時間ほど減ります(ただし週末金曜日の最終は、かなり混みますが)。

それでも遅くなるほどお酒がうれるというのは、一定のニーズがあるんだなぁと思いました。

最終新幹線に飛び乗るとき、お腹が減っていても、売店のお弁当はちょっとしかなく、ほっと一息ついてお酒も飲んでいいもの食べたいな、という人には、駅の売店がやや物足りないな、と感じます。

遅い時間の新幹線客向けには、酒肴セットの販売がアイデアとしてはあるのかもしれません。

お酒もビール以外に、ちょっといい日本酒+塩辛の小パックなどのセットでも、一定数売れそうな気がします。

時間がないので、おすすめセットがいいのかもしれません。乗車時間から内容量を設定して「To 大宮セット」「To 福島セット」「To 仙台セット」。目的地の名前が付いたセットには、自然と目が行くかもしれません。



それから、もう一つ。

「最終の電車で、売店の売れ行きに何か違いはありますか?」

これは大宮駅から仙台への最終新幹線に乗ろうとして、大宮駅の新幹線付近の売店できいたものです。やはり"なぜ、お聞きになるのですか?"と聞かれて、"人に物を伝える仕事をしていて、いろんな社会の動向を知りたいのです"とお伝えして、教えてもらいました。

「遅い時間になるほど、お客さんは、こう(手振りで、右肩下がりを、示す)ですね。・・・・、あと、金曜日の夜だと、遅い時間には、お酒を飲まれた方が結構いらっしゃって、買われていきます。」とのこと。

お土産店舗は遅い時間に、単純に顧客減になってしまうのは仕方ないとして、金曜日は、遅い時間にお酒を飲まれた方が結構来る、としたらその人たちにより効果的に訴求・展開する余地はありそうです。

状況から考えると、週末に新幹線で仙台あたりに戻るお父さんが、都内で金曜日の夜の付き合いを終えて、家族にお土産を買う時間もなかった状態で駅に飛び込んで、さあ新幹線まであと10分。そうだ、何か買っていこう。ということで、あるのかもしれません。仮説が仮に正しいとするなら、単価の設定(たぶん、ちょっとお財布のひもが緩い)、扱いの容易さ(酔って乱暴に運んでも中身が崩れなさそう)、子供や奥さんのニーズに合っていることを醸すPOPなど、企画の余地がありそうです。

お土産としての位置づけで、「ちょっとよい、ミニワイン+チーズのセット」なんかもありかもしれません。しごとでくたくたになって、とびのって、ちょっと小腹も減っているけど、お弁当ほどじゃない、という時に、お土産のつもりで、「一応買っておくか」というのをレジ前に。




売れ残りのリスク、お酒の扱い、電車内での過度な飲酒を回避すること、など、いろいろ懸念点もある未成熟なアイデアですが、そんなこと、一人、最終新幹線の中で思ったりしていました。


追記


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