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テーマがすごい!サンスター文具、アイデアを募集

テーマがすごい!サンスター文具、アイデアを募集

石井 力重

アイデアプラント 代表。著書に『アイデア・スイッチ』。専門領域は「創造工学」。クリエイティブ・リーダを助ける道具を作っています。

当ブログ「力重の「ブレインストーミング考」」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/ishiirikie/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


サンスター文具株式会社は毎年文具のアイデアを募集しています。
第16回のアイデア募集が開始されたそうです。

第16回サンスター文具6.1アイデアを募集

一般部門のテーマは、「すごい」、だそうです。

思わず「すごいテーマ!」とつぶやいてしまいました。私はアイデア創出支援の仕事をしているなかでいろんなテーマ設定に遭遇しますが、このテーマ設定はかなりの議論の上でなされたと思われます。

同サイトより引用しますと「景気が低迷し、消極的な空気が蔓延するいまこそ、 そんな空気を吹き飛ばす強い説得力のある製品が必要だと考えます。 そこで、 今回は、一般部門の募集テーマを「すごい」とします。 ~中略~「すごい」の捉え方は自由です。手に取った人が思わず「すごい!」と言ってしまうようなアイデア、だれかに「すごいでしょ!」と自慢したくなるようなデザインなど、審査員を唸らせる「すごい」ご応募をお待ちしております。」とのこと。

なお「応募に関する諸注意・権利規定」には「応募作品は、応募者自身のオリジナルで国内外未発表のものに限ります。」他、15の規定があります。どれもリーズナブルなものです。受賞するとそれは主催者の知財として権利を帰属させますよ、譲渡の対価は入賞賞金をですよと、などなど。受賞すると賞金50万円とペアでドイツ旅行だそうです。アイデアの対価としては私はこれは大きいと思います。

これとは直接関係ない余談ですが、先日キッズのデザイン関連の仕事をする方にお会いした時に聞いたところ、「はさみのアイデアというのはとても多く考案される傾向がある」とのこと。はさみは、ある意味レッドオーシャンかもしれませんし、それだけ使うシーンがある、のかもしれません。


余談:

ちなみに発想の刺激にしてもらえれば、ということで、『智慧カード(TRIZをベースに作った発想カード)をつかって、若い主人公が、次々新しいゴミ箱の工夫アイデアを出す』というものを、ある産業団体さんの依頼で連載したことがあります。智慧カード(あるいは、アプリのIdeaPod)で何か発想できないかなーとか、いう時に発想の刺激にしてみてください。

TRIZ連載 ~新しいゴミ箱のアイデア編~

余談2:

ちなみに、技術的な工夫発想をする時に、私なら「TRIZ理想解」がコンセプト段階ではいいですよ、とおすすめしています。ここで長い説明よりも、参照ページを記しておきます。誠Biz.ID(当時はアイティメディア Biz.ID)のサイトで発想法の連載をしたときのものです。傘の理想の姿を発想する、という具体例で展開したものです。

TRIZ理想解

これは、すこし書きなおしたものを、拙著「アイデア・スイッチ」の一番最後のセクションにも書いていますのでお持ちの方はぜひそちらもご参照ください)

「TRIZ理想解」で考えると、「スティックのり、カッター、ブックカバー、モノを接着するという道具、モノを意図したおりに切るという道具、ものを持ちやすくする道具」など、様々な道具にはまだまだ進化の余地があることがわかります。

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ブレストを作ったアレックス・F・オズボーンの言葉をかりれば「使わなれければ失う」という言葉があります。創造力や想像力もしかり。アイデアを出して応募することは、想像力トレーニングとして非常に良いものだと思いますので、ご興味があればぜひトライしてみてください。


追記


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