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IDEOのブレインストーミング

IDEOのブレインストーミング

石井 力重

アイデアプラント 代表。著書に『アイデア・スイッチ』。専門領域は「創造工学」。クリエイティブ・リーダを助ける道具を作っています。

当ブログ「力重の「ブレインストーミング考」」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/ishiirikie/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


これまで、ブレストの発展形を、3つ紹介してきました。

こういう技法にご興味のある方は、
基本形+3つの発展形を視座にして、
自社のアイデア出しのやり方を、分析してみてください。

そこにヒントを得て、やり方を改良することも
そう難しくないはずです。
(ただ、1,2度のトライアルが必要です。)

さて、これまでの3つと同じ粒度の技法と呼ぶには、
やや特殊性がありますが、
とても示唆深いので、このシリーズの特別編として
ご紹介します。

IDEO(アイデオ)。
同社のブレストの7つのルール、これをご紹介します。

  IDEOは、プロダクトデザインの会社です。
  日本のある種の業界にはとても知名度があります。
  新しい製品と体験、秀逸なデザイン、彼らの作り出す
  作品には創造的な製品が多く、ブレインストーミングがとても
  力強く、うまく、創造技法の研究者たちからも注目されています。

「IDEOのやり方?
 そんなの、本(『発想する会社』)で、とっくに読んだよ。」

という声が、ブレストに馴染み深い人たちからは聞こえてきそうですが、
あの本の書かれたときから、大分時間がたっていて、
IDEOの方に聞くと、いろいろと、もっと変わっているようなのです。
2008年12月に、同社を訪問した際に聞いた話を、ご紹介します。

なお、現地では、非常にたくさんのことを伺いましたが、
社外秘やノウハウに配慮して、対外的にオープンにしている情報に
限定して書きますので、かきぶりが弱いところも出ると思いますがご容赦ください。

・・・

同社を訪問すると、来客エリアに
大きな会議室があります。その上部には、7つのルールが掲示されています。

IDEO_MTG_room_BS.jpg

写真では横長すぎてはっきりと全景をとれませんでしたので
1シートにまとめてみました。

BS_7rules.jpg

このルール、論述のため、便宜的に、ナンバーをふっておきます。
(合わせて、意訳したものも、つけておきます。意訳筆者)

1.Defer Judgement (判断を遅延しよう)
2.Encourage Wild Ideas (突飛なアイデアを奨励しよう)
3.Build on the Ideas of Others (他の人のアイデアの上に、アイデアを創ろう)
4.Stay Focused on Topic (テーマにフォーカスを当て続けよ)
5.One Conversation at a Time (一度に一つの会話(≒かぶってしゃべらない))
6.Be Visual (ビジュアルにしよう)
7.Go for Quantity (量を求めよう)

ブレインストーミングの標準ルール「1,2,3,7」があります。
それに加えて、4,5,6(発展系のルール)があることがわかります。
これはいったい何なのか?


それは・・・、と書き始めたところで、
今夜は時間が尽きてしまいました。
続きはまた別の夜に。


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関連資料:

IDEOのトムケリーさんが書いた本があります。

発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法 
トム・ケリー (著), Tom Kelley (著), ジョナサン・リットマン (著), Jonathan Littman (著), 鈴木 主税 (翻訳), 秀岡 尚子 (翻訳) 

イノベーションの達人!―発想する会社をつくる10の人材
トム ケリー (著), ジョナサン リットマン (著), Tom Kelley (原著), Jonathan Littman (原著), 鈴木 主税 (翻訳) 

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