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【ADS-2500W】 スキャナ→ (メール)→ Kindleへ
»2013年2月 1日
力重の「ブレインストーミング考」
【ADS-2500W】 スキャナ→ (メール)→ Kindleへ
アイデアプラント 代表。著書に『アイデア・スイッチ』。専門領域は「創造工学」。クリエイティブ・リーダを助ける道具を作っています。
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このスキャナ「ADS-2500W」だと、スキャンしたものをKindleに直接入れることができる。
やり方
1)まず、スキャナ自体にメールアドレスを保持させる。(※操作手順はこの前のエントリーの 1)2) を参照いただきたい。)
2)スキャナのメールアドレスを、Kindleの承認アドレスにする。具体的には以下の作業を行う。Amazonからのメールを引用(一部加筆)。
1. My Kindleページを開く。
2. アカウントにサインインする。
3. 「Kindle アカウント」内の「パーソナル・ドキュメント設定」を開く。
4. 「承認済みEメールアドレス」内の「Eメールアドレスを追加」をクリック。
5. 承認したいEメールアドレスを入力し「追加」を選択。
6. 追加されたアドレスからドキュメントを送信する。
3)スキャン to メールの機能で、スキャンしたいものを本体上部の口に挿し、kinndle端末が持つメールアドレスへ送信。(※操作手順はこの前のエントリーの 3) を参照いただきたい。)
・・・
これだけである。
2,3枚の紙面なら、数分後には、kindle側にその紙面が「本」の一つとして、出現する。(kindleがwifi環境の中にあれば。)
理想に近い「本→裁断→スキャン→ブックリーダー」のスタイルだ。
実際の用途
ADS-2500Wとkindleを持っている人なら、最初は面白がってやるかもしれない。しかし、「本を丸ごと一冊スキャン」して「kindle」ということはあまり実際的ではないだろう。理由は2つある。
まず、Gmailの送信容量は25メガであること。スキャンしたデータが大きすぎる場合は数十分がたった後に「送信エラー」を返してくる。これは、スキャンした資料を捨てにくい。送るとしても、軽くてすぐに受信結果がでるものにシフトするだろう。
それから、kindleは画面が小さく結果として文字が汚くなるので、自炊本が読みにくい。
この2つから考えて、頻繁に、自炊した本をkindleへ送ることは、実際は少ないだろう。
スキャンしたものをkindle上で苦もなく読もうとするなら、その紙面のサイズは限られる。
- 名刺カード(55mm*91mm)
- A7メモ(74mm*105mm)
- B7メモ(91mm*12mm)
あたりになる。
というのも、kindle paperwhite の画面サイズが90mm*122mmだからである。
そういうサイズのメモとペンを愛用している人ならば、「アイデアメモ」とか「気づきメモ」とか「ふと書いた短い文章」を入れておく道具としてよいだろう。
kindleは静けさがあってよい。ポメラもそうだが、禅的な、自分の思考と向き合える静けさがある。そういうところに、書き溜めた文章やアイデアを送り込んでおいて、長い列車の中でそれを見直していく、というのはありかもしれない。
【アイデアメモ】と【kindle】の間を簡単につなぐ【ADS-2500W】。
ただし、このやり方にも問題はある。スキャンしたものは全部「image」になってしまうからだ。
毎晩、アイデアメモをkindleに送る場合、狙ってどれかを開くのは難しくなる。そういう混ざってしまう感も含めて、筆者は創造的思考には良いと、思うのだけれど。