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5分で作るPrezi。(作り方によっては)
»2013年3月 8日
力重の「ブレインストーミング考」
5分で作るPrezi。(作り方によっては)
アイデアプラント 代表。著書に『アイデア・スイッチ』。専門領域は「創造工学」。クリエイティブ・リーダを助ける道具を作っています。
当ブログ「力重の「ブレインストーミング考」」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/ishiirikie/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
アイデア創出のプロセスを研究したり、ブレスト道具にしたりしています、石井力重です。
Prezi(プレジ)が華々しく、ネットで話題になってから数年たちますが、最近、Preziは日本語入力対応が非常によくなり、使いやすくなりました。
独特のメニュー(丸くてくるくるするやつ)から、標準的なWEBサービスのメニューになりました。
それで、最近、結構作るようになりました。例えば、大学に子供が集まるサイエンスデーで使ったものなどがあります。
ですが、パワーポイントを作るよりも、かなり時間がかかったりします。
理由は慣れていないから、という単純な要因だとおもいます。
思い通りにいかない部分があって、試行錯誤している時間が、結構あります。実感としては、パワーポイントの5倍ぐらい見やすくなるけれど、パワーポイントの2~3倍ぐらい制作時間がかかります。
ですが、最近、おもしろい短時間制作があることに気が付きました。
それは、ある時、時間がないので大急ぎで、1つ作ったものことに起因します。
それが、これです。
http://prezi.com/yvqdqtziebmt/ideaplant_map/
(普通は、このプレビューがもっと、くっきり見えます。私の以下の作り方をしたが故の犠牲になっている部分です。)
このコンテンツは、大きな1枚の絵です。具体的には、発想過程を取り巻く思考プロセス、です。
iPadをお持ちの方は、Preziの無料アプリを入れても差支えない方は、入れていただいて、これを見てみてください。
指でグイッと拡げると小さいところクリアに表示でき説明できます。ゆびをすっすっとずらして(スワイプして)いけば、大きな紙面サイズの中をスイスイ移動できます。
トークセッション中に、「ちょっとこの資料をご覧ください」といって一枚もの紙資料を書画カメラでズームしたり引いたりしたりて見せていたのを、これがあれば、iPadだけでクリアに、スムーズに実行できます。
この大きな一枚資料だけのコンテンツなら、5分間でこんなPreziがつくれます。
うまく説明できるか分かりませんが、その方法を書いてみます。(前提として、Adobe Acrobat がある、iPadがある、という状況であるとして、書きます。)
- 一枚資料を作る。(これは、何で作ってもOK。PDFに吐き出します。)
- PDFの表示を400%ぐらいにする。その状態で、PDFの紙面をコピーします。
- 画像編集ソフトを立ちあて、コピーしたものを貼り付けます。(Paint.netを使っています。これだと、キャンバスよりも大きなものを張り付ける時にキャンバスを拡張しますか?ときかれるので、YESと答えます。)
- その画像に名前を付けて保存します。
- Preziで、画像をアップロードして読み込む機能がありますので、それでその画像をアップします。(なお、途中で、画像が大きすぎるので圧縮してあげますか?という趣旨のことをきていますが、NOと答えます。でかいままですが、一枚しか上げないので、でかいままで、押し切ります。)
これで終わりです。
なお・・・
※ 巨大なサイズの画像ファイルの表示でも、結構、いまのPreziはするすると動いてくれます。
※ 巨大なサイズの画像にしたのは、拡大した時に、細かい部分がきれいに見えるようにするためです。
※ 巨大なサイズの画像ファイルの表示でも、結構、いまのPreziはするすると動いてくれます。
※ 巨大なサイズの画像にしたのは、拡大した時に、細かい部分がきれいに見えるようにするためです。
※ フォントを全部画像にしたのは、Preziの上でテキストをタイプしたり、図形をおいたり、矢印を書いたり、という基本的な作業すら、一切しなくていいようにするためです。
全ての資料がこういうことに向いているわけじゃないのは、もちろんそうなんですが、一枚の絵の中に多くのものを詰め込んで、全体像もこまかいところも、これ一枚あれば、話せる、というタイプのコンテンツであれば、大丈夫です。
全ての資料がこういうことに向いているわけじゃないのは、もちろんそうなんですが、一枚の絵の中に多くのものを詰め込んで、全体像もこまかいところも、これ一枚あれば、話せる、というタイプのコンテンツであれば、大丈夫です。
(往々にして、そういう図は、パワーポイントに向きません。中途半端になってしまうので、細かい文字を削ったバージョンを表示しつつ細かい所は別スライドへ、という感じになります。そういうものを、一枚もののまま、近寄って説明したり、全体俯瞰して話したり、ということをして説明したい、と、時々思うことがあると思いますが、そういうものに、この方法が向いています。)
提案をしめして、最後に終わります。
◆ もし、あなたが、勉強会の終わりのコーナーで急遽来週のイベントを紹介していい、となったら、出番が来るまでの休憩の間に、上記のことをしてみるのもいいかもしれません。
従来であれば、「壇上で、A4のチラシを手に、口で内容を説明するスタイル」ですが、これをすると「iPadにプロジェクターをつながせてもらって、Prezi上のチラシの紙面上を、指で拡大したり、移動したり、全体を見せたりする」という感じで、本当に見せたい部分を大きくしてみせることが出来ます。
(前提条件として:それをするには、(1)チラシの巨大なサイズの画像データを持っているか、すぐ作れること。(2)Preziにアップできるように無料アカウントをもっていること、ネットにつながる事。(3)手持ちのiPadと会場のプロジェクターをつなげられること。が必要ではあります。)