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女性限定のスポーツにしておくのはもったいない、バスケットボールの妹分~ネットボール~

女性限定のスポーツにしておくのはもったいない、バスケットボールの妹分~ネットボール~

衛藤 涼太

プログラマーとしてシステム開発会社に就職後、プログラムはそこそこに新規事業の立ち上げなどを行う。そんな経験が災いしてか、自分で会社を立ち上げることに。様々なスポーツを紹介して多くの人に楽しんでもらえるよう情報を発信していきます。ラーメンと温泉が大好き。クリック募金でスポーツを応援するサイト スポクリを運営しています。

当ブログ「あなたの知らないスポーツ、そっと教えます」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/jpnms/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


今回はネットボールの体験に行って来ました。

ネットボールはイギリス発祥のスポーツで、もともとはバスケットボールを基準にして作られたスポーツです。この前ご紹介したオーストラリアンフットボールとともにオーストラリアでは特に盛んに行われているそうです。

そしてネットボールの最大の特徴は女性限定のスポーツであること。バスケットボールを基に女性が競技しやすいように改良されたスポーツなのです。とはいえそれは正式ルールとしてであって、男性でもプレーすることは当然できます。それに去年、オーストラリアではネットボールは男性もプレーできるようにすべきと訴え出た人もいるとか。

そんなネットボールを日本でも、もっと広めていこうと活動しているWLSネットボールさんの練習に参加させてもらいました。今回は初心者でもそして男性でも参加できる練習です。そんなわけで参加者は男性が3分の1ほど、初心者もほぼ同数といった構成。

まずは簡単にネットボールのルール説明。

1、ポジションによって動ける範囲が決まっている
2、基本的な動きはパスとシュートだけ
3、ドリブルは禁止
4、接触プレーは禁止
5、ボールを持った選手から90センチ離れなければならない
6、ボールを持ったら3秒以内にパス、シュートをしなければならない
7、ロングパス(コートの3分の1以上)は禁止

またゴールがバスケットボールと少し違います。バスケットボールのバックボードがない形状のため、正確にゴールにボールをシュートする必要があります。

ざっくりこんな感じです。

2~6はなんとなくわかると思いますが、1の「ポジションによって動ける範囲が決まっている」とはどういうことでしょうか。ネットボールは下図のようにコートが区切られています。大きく3分割され、さらにそれぞれゴールの周りに半円状にエリアがあります。この5つに区切られたエリアで動ける範囲がポジションごとに変わってくるのです。そしてシュートをできるポジションも決まっています。

7はイメージとしては自陣に一番近いエリアから相手の陣地に一番近いエリアまで一気にパスを通してはだめといった感じです。

331158074.jpg

ポジションは7つあり「GK」「GD」「WD」「C」「WA」「GA」「GS」とあります。それぞれ上図の下に動けるポジションが数字で書かれています。例えば「GK」は①②と自陣のゴールエリアと自陣よりの3分の1のエリアでしかプレーできません。そしてシュートをしてはだめ。

つまり守備専門のポジションと言ったところです。シュートができるのは⑤に入れるポジション、つまり「GA」「GS」だけ。このポジションが点取り屋ですね。

ルール説明の後は軽くパス練習。パスの仕方はバスケットボールとほぼ変わりません。普通に相手にパスしてもいいし、バウンドさせてパスしても大丈夫。

パス練習の後は早速試合形式の練習です。ここでポジションを選ばせてくれるのですが、あまり体力に自信のない私は「GD」を選びました。考えてみたらどのポジションでも動ける範囲が決まっているので運動量はそんなに差がないです。攻めたければ「GA」「GS」、守りたければ「GK」「GD」を選ぶといいと思います。

実際に守ってみるとルール5にあった「ボールを持った選手から90センチ離れなければならない」と言うのが結構くせ者。バスケットボールだったら相手にシュートさせないために、密着してマークみたいなこともできるんですが、一度パスが通ってしまうと90センチ離れないといけません。

つまりゴール下にいる選手にパスを通されると圧倒的に不利になります。パスが通ってしまうと90センチ離れた場所で手を上に伸ばしてシュートを邪魔するしかありません。逆に攻めるほうとしては、いかにゴール下の選手にパスを通すかがカギになってきます。だから守備側は相手のパスをどうやってカットするかが重要になってきます。

次の試合は攻撃側の「GA」をやらせてもらいました。攻撃側としてはさっきも書いたとおり以下にゴール下の選手にパスを通すか。しかもできるだけゴールに近い場所でパスを受けるのが大切です。

なのでゴール下でパスを受ける選手はできるだけ、軸足をゴール側に残しつつ体を伸ばしてパスを受けるのがいいと教わりました。野球で一塁手がボールをキャッチするときに体を伸ばすようなイメージです。そうすることでパスを受けた後、軸足側に体を戻せばよりゴールに近づいた状態でシュートを打つことができます。

シュートを打つときもバスケットボールとはちょっと違ったコツがあります。バスケットボールだとパスを受けてすぐシュートを打つことが多いと思います。相手ディフェンダーの体制が整っていない状態でシュートを打てるからです。

でもネットボールだと相手ディフェンダーはボールを持った選手から90センチ離れないといけない。なのでシュートを打つほうとしては準備をしっかりしてからシュートを打つほうが入る確立が高くなります。もっともボールを受け取ってから3秒以内にシュートかパスをしなければならないので、いつまでも準備をするというわけにはいきません。

その後も何回か練習試合をやらせてもらったのですが、なんだかパスカットすることに喜びを見出してしまって守備的なポジションばかりやってました。ゴール下はだめだめでしたけど。

男性は半分ほど私と同じように初体験で、バスケットボールの経験者でもない人がいましたがルールも複雑ではないので楽しんでプレーしていました。実際にプレーしてみると男女差はほとんど感じないスポーツです。ゴール下はどうしても背の高い選手が有利にはなりますが、接触プレーは禁止なのでそこまで体格差は気になりません。

バスケットボールから少し離れてしまった方にはぴったりのスポーツだし、男女問わずに楽しめるスポーツです。日本代表には女性しかなれませんが・・・。

2月4日に、今回私が体験させてもらったWLSネットボールさん主催で初心者も参加可能な練習会が開かれます。参加してみたいと言う方は


のブログを見てもらってセージを送って下さい。とても楽しく体を動かせますよ!

動画もご覧いただければと思います。


下は本場のネットボール。ユニフォームがちょっとセクシーだったりします。そしてこの盛り上がり!日本でもいつかネットボールでこれだけ盛り上がれる日が来ると思います。


最後に3月に行われるスポーツの告知です。

CPサッカーチームEsperanza主催で7人制サッカー大会を開催します。障害の有無に関わらずどんなチームでも参加できますのでぜひご参加ください。

■日 時 2012年3月4日(日)10時から15時 

■会 場 COSTA横浜(横浜市神奈川区出田町1-2) 

■主 催 Esperanza 

■大会趣旨 FOOTIE7エスペランサチャレンジカップ2012は、パラリンピックを目指す肢体不自由選手へ競技環境を提供し、参加する健常者及び障害者チームが、7人制サッカーを通して、交流と相互理解を深め、共生を図ることを目的とします。 

■対 象 大会趣旨に賛同するサッカー・フットサルチーム 

■募集数 5チーム 

■参加費 5千円(1チーム) 

■申込締切 2月12日(日) 

〇応募者多数の場合は申し込み順とさせていただきます。 

〇お申込みいただいたチームには、2月17日(金)までにご連絡します。



いつものようにクリック募金でスポーツを応援するスポクリもよろしくお願いいたします!