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ほぼ日手帳というのは「管理するのではなく、自由にしてくれる手帳です」糸井重里

ほぼ日手帳というのは「管理するのではなく、自由にしてくれる手帳です」糸井重里

衛藤 涼太

プログラマーとしてシステム開発会社に就職後、プログラムはそこそこに新規事業の立ち上げなどを行う。そんな経験が災いしてか、自分で会社を立ち上げることに。様々なスポーツを紹介して多くの人に楽しんでもらえるよう情報を発信していきます。ラーメンと温泉が大好き。クリック募金でスポーツを応援するサイト スポクリを運営しています。

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 テーマは「UNCOVER YOUR STORY」

 今回はスポーツとは全然違いますが、「ほぼ日手帳2013」の発表会に行ってきました。私は「ほぼ日手帳」の名前だけは聞いたことがあるのですが、実物を見るのは今回が初めて。ちなみに「ほぼ日手帳」とはコピーライターで有名な糸井重里さんが主宰する「ほぼ日刊イトイ新聞」から生み出された手帳です。「ほぼ日刊イトイ新聞」は新入社員のとき仕事中にこっそり読んでいました、なつかしい。

 

 発表会は有楽町ロフトにて行われたのですが、すごい人だかり。500名近い人が列を成していたそうです。そして11時少し過ぎに発表会が開始されました。糸井さんが壇上に上がると歓声と拍手があがり、まずは「ほぼ日手帳2013」のテーマが説明されます。

 

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 「何だかわからないけど使えちゃう手帳、使いやすい道具のような手帳を徹底的に今年は広げていきたい。キャンペーンテーマは『UNCOVER YOUR STORY あなたのあたらしいストーリーが見えてくる』あなたのストーリーはまだ隠されています。だけどこの手帳を使うことによって見えてくるんじゃないの?ということを伝えたい。」

 テーマがある手帳なんて初めて聞きました。手帳ってなんかスケジュール書いたり、メモしたりという用途だけでしか使っていないのでちょっと驚きです。

 そして「ほぼ日手帳2013」のお披露目。幕が外されて手帳が現れるとまた大きな歓声が。ここでも驚いたのがカバーの種類の豊富さ。今回は76種類のカバーが発売されるそうです。ちなみに「ほぼ日手帳」は本体(いわゆる手帳、スケジュールやメモ、日記を書いたりする)が4種類、それにそれぞれカバーが数種類選べるといった形です。昨年までは「文庫サイズのオリジナル」、「A5サイズのカズン」、「週刊手帳のWEEKS」の3種類でしたが、今年は新たに「英語版のPlannner」が登場し本体が4種類となっています。

 

 そして壇上ではカバーの紹介が始まりました。

 まずは「編み物作家 三國真理子さん」のプリントカバー。糸井さん曰く「独学で海外から編み物の本を取り寄せ、自分で翻訳し、自分なりに研究して、実際に編み物を作る、非常にオタクな人です。」

 

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 続いては「ミナ ペルホネン」さんのカバー。両端のカバーは「ミナ ペルホネン」の色々な生地をパッチワークにしたものだそうで、抽選での販売になります。うん、欲しい。糸井さん曰く、「オタクなんです(笑)もともと魚河岸で働いていて、そこで稼いだお金で洋服を作っていた。最近ではスカイツリーの制服も作っています。」

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 続いて世界最大のタータンチェックの会社「ロキャロン社」のカバー。紫のカバーはエリザベス女王即位60周年を記念して造られた柄で、ホーリールードダイヤモンドと言うそうです。

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  続いては革のカバー。今年は黒にこだわっているそうで、「TSブラック」「ブルーブラック」「ブライドルレザー」の3種類。「ブライドルレザー」は高級馬具にも使われている革です。全体的に手帳の王道を楽しむ大人っぽいデザインです。

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 次も革カバー。イタリアの革職人「アンリ・べグラン」さんのカバー。使い込んでいくうちに味が出てくるカバーです。糸井さんも使っています。糸井さん曰く、「アンリさんは革のオタクです(笑)もともとはイタリアのプロサッカー選手だったんです。知らなかったの?(笑)」

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 続いては「ジッパーズ」。色々な物をたくさん入れたい人にお勧めの手帳。去年から発売されたものですが、構造を一から見直したそうです。カバーの背面に大きなポケットが付いていてA4の紙も収納できるようになっています。とにかく収納力が大幅アップ!

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  続いて「こどもビームス」さんとの一緒に作ったカバー。母子手帳が一緒に入るように作られています。すでにお子さんがいる方も、これからお母さんになる方にもお勧めです。

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  次は「WEEKS」。9種類から16種類に大幅アップ。実際に仕事をしている現場をイメージしながらデザインを決めているそうです。

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 最後は「ARTS&SCIENCE」(本当は&の下にアンダーバーが入ります)ソニア パークさんと作った「英語版ほぼ日手帳」。「Hobonichi Plannner」と英語では言うそうです。本体は最初から最後まで英語で作られています。日々の言葉も英語。日々の言葉とは「ほぼ日手帳」の下部に書かれている「ほぼ日刊イトイ新聞」から厳選したメッセージだそうです。糸井さん曰く、「ソニア パークさんは良い物オタクです(笑)世界中の良い物を集めた本、ショッピングマニュアルを作ったのもソニアさん。かっこいいを集めさせたらこの人の右に出る人はいないんじゃないかな。目がいい人なので、ほぼ日手帳と相性がいいと思って実現しました。」

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 そして「ほぼ日手帳」を使っている人の手帳の展示もされています。こちらは一日一ページ建築画の練習として使っている美大生の方。

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  次は虫が大好きな方の観察日記。

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 お次は俳句手帳。

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 そして何と仕事にも。手帳だから仕事に使うのは当たり前ですが、ちょっと違った使い方。割烹料理屋さんが社員同士のコミュニケーションやお客さんとのやり取りなどを記録して使っているそうです。なるほど手帳にもこんな使い方があるんですね。

 

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そして展示はされていないのですが、スポーツがらみということでこんな話も聞かせていただきました。先日、引退を表明したプロ野球ソフトバンクホークスの小久保選手も「ほぼ日手帳」の愛用者だとか。引退した後は「ほぼ日手帳」をもとに自叙伝の出版も考えているとか。スポーツ選手の日々の記録にも使えそうですよね。

 

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最後に制作担当の棟廣さんに「ほぼ日手帳」について聞いてみました。

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 Q 「ほぼ日手帳」を初めて使う人にはどうやって使ってほしいですか?

棟廣さん 基本的にルールなく自由に使ってほしいですね。ただ、初めてだと毎日書くことがないなと、戸惑われる方もいらっしゃいますが、とりあえず何でもいいから今日食べた食事を書いたり、何かしらその日の形跡を残すといいかもしれないですね。また「日々の言葉」も書いてあるので、読む手帳としても使っていただけたらと思います。

 

Q 手帳と言うとスケジュール管理やメモをするものだと思ってしまいますが。

棟廣さん 普通イメージされる手帳というよりはライフログや日記帳のような、日々起きたことを記録していく手帳ですね。もちろんスケジュールの管理やメモなどに自由にご利用いただいて大丈夫です。

 

Q 私はものすごい悪筆なので日記とか書くのが億劫なんです。そんな人でも楽しめる使い方はありますか?

棟廣さん 難しい質問ですね(笑)字に限らず絵日記みたいに使っている方もいますし、スクラップブックのように使っている方もいます。食事の写真や買った商品のレシートなどをはったり、字を書くだけではなく自由に「ほぼ日手帳」のスペースを使ってほしいですね。

 

なるほど。本当に使い方は自由で、持っている人によって最終的には色々な手帳が出来上がるわけですね。今はfacebookやtwitterなど便利なツールもありますが、本当に自分の思ったこと、残しておきたいことはこうやってアナログなお気に入りの手帳に記録しておくとまた楽しいのかもしれませんね。

「ほぼ日手帳」は9月1日から「ほぼ日刊イトイ新聞」のサイトと全国のロフトで発売予定です。8月27日までは有楽町ロフトに展示もされているそうなので、ぜひ実物をご覧になってください!

  

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