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「理想-現状」を課題よりもギャップと呼ぶ方がいい理由

「理想-現状」を課題よりもギャップと呼ぶ方がいい理由

開米 瑞浩

社会人の文書化能力の向上をテーマとして企業研修を行っています。複雑な情報からカギとなる構造を見抜いてわかりやすく表現するプロフェッショナル。

当ブログ「開米のリアリスト思考室」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/kaimai_mizuhiro/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


こんにちは。たまにエネルギーや安全保障問題についての駄文を書きますが、本職は文書作成能力向上トレーナーの開米です。

前回

「理想-現状=課題」ではなく、課題をギャップと呼んだ方がいい、
課題・阻害要因・解決策という構造化をするといい

という話で「続く」にしていたので今回はその詳細です。

まずは課題とギャップの件ですが、次の3例を見てみましょう。

A)田中選手の課題は、長打が少ないことだ
B)田中選手の課題は、長打力をつけることだ
C)田中選手の課題は、上半身のパワーアップだ


↑この3例、どれも何を言いたいか意味は通じてしまいますよね。
3つの中ではAが唯一「あれ? ああ、長打を増やしたいわけね」と一瞬ひっかかるぐらいで、BとCはいずれもそれほど違和感なく読めます。

ところがこのABC、問題解決思考の観点ではそれぞれ別のことを語っているわけです。

何か問題がある、解決しよう、という場合の基本フローをざっくり書いた一例が以下の図ですが、「課題」という言葉はこのフローのどこにでも使えてしまいます。

2013-0620-01.JPG

どこにでも使える、ということは意味があいまいになりやすいので、「課題」の用語を使う時は注意した方がいいのです。

一方、「ギャップ」はAにしか使えません。そこで、「理想-現状」は「ギャップ」のほうがいい、というわけです。

さらに、続きます。