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現場塗装の問題点

»2013年4月 8日
事業のヒント

現場塗装の問題点

神 真一

事業アドバイザーとして、滋賀、京都で「楽しく正しい事業」に導く事業アドバイスをしています。

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組み立て工事が終わると、次はいよいよ最終工程となる塗装工事になります。

組み立て工事の完了は予定通りでしたし、塗装工事も予定通りスタートしましたので、このまま問題なく進むと思っていました。

組み立ては何が起こるかわからない怖さがありましたが、塗装は色を塗るだけですので、特に心配事もありませんでした。

もし失敗したら塗り直せばいいだけですので、他の工程に比べたら簡単と言えます。

しかし、季節は冬でしたので、天候の問題がありました。

面積が広い上に何重にも重ねて塗装して、乾くまでの時間もありますので、確か2週間くらいかかったと思います。

そこで雨が降ったり雪が積もったりすると、工程が大きく狂ってきます。

屋外の工事現場ですので、そのあたりも考慮されているのですが、それでも予想以上に天候に左右されました。

・・・と、まるで私が現場にいるような書きっぷりですが、私は電話で報告を受けているだけです。(笑)

「まあ、何とか頑張ってください!」という感じで伝えて、軽い気持ちでいました。

ところが、塗装に入って間もなく、塗装会社の社長から、一度来てほしいと呼び出しがかかりました。

何ごとかと思って急いでぼちぼち行くと、下地処理が不足しているかも知れないということです。

グラインダーにワイヤーブラシのカップを付けて、ステンレスの表面を粗くしていくのですが、その粗さが不足しているようで、ステンレス板に塗るシーラーという下地処理剤の引っ付きが良くなさそうということだったのです。

シーラーを半分くらい塗ったところだったのですが、どうも気になって連絡したということでした。

普通の塗装なら何も問題ないということでしたが、ここはプールですので、塗料としては一年中大雨が降っているよりも過酷な条件です。

プール専用の塗料を使っているとはいえ、他の現場で塗装がベローンとはがれてきた話も聞いていましたので、かなり気になります。

塗装会社の社長が言うには、普段通りしっかりした下地処理をしているので問題はないと思うけど、プールだけに気になるということでした。

そこで、ステンレスプールのプロである私に判断を求めてきたのです。

といっても、私はステンレスプールのプロと言えるわけもなく、風呂のプロにもなりません・・・。

ただ、幸いなことに多少の塗装の経験がありましたので、それを元に考えました。

といっても、日曜大工のペンキ塗りのことですが。(笑)

そこで下した判断は、「そのまま行きましょう!」ということで、そのまま進めてもらうことにしました。

塗装のプロの仕事ですので、そんなにすぐに問題が出ることは考えにくいので、出たら出たで何とかなるだろうと思ったのです。

しっかりした下地処理ができているように思えましたので、その直感を信じることにしました。

直感というか山勘ですが、現場特有の行け行けどんどんを踏襲して、工事を進めることにしたのです。

要するに、目先に問題がなかったらOKということですね。(笑)

ただし、少しでも不安要素をなくすため、天候と塗装面には十分に注意して作業してもらうようにしました。