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儲かっているように見える裏では・・・

»2013年5月12日
事業のヒント

儲かっているように見える裏では・・・

神 真一

事業アドバイザーとして、滋賀、京都で「楽しく正しい事業」に導く事業アドバイスをしています。

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コンクリート製品製造の元請けをメインに事業を拡大し、ピーク時は40人近い従業員がいました。

その頃の私は20代でしたが、外車を乗り回してゴルフ最優先の仕事をしていました。

「俺はすごいんだ!」とは思っていませんでしたが、それに近い感覚はあったと思います。

もちろん、完全なる勘違いですが。(笑)

かなりの勢いで事業を拡大しましたので、外から見ると儲かっているように見えたと思いますが、実際はそうではありませんでした。

売上は大きいですが経費も大きいので、それほど利益は出ていなかったのです・・・。

月によっては、赤字の時もありました。

同業他社よりも給料を多く支払っていましたので、それらの経費がズシリと漬け物石のようにのしかかっていたのです。

いや、漬け物石ではなく、巨大な岩が頭の上に引っ付いているような感覚でした。(笑)

給料は日給や時給ではなく、普通の企業のように基本給や残業制度にしていたのも大きかったですね。

それだから良い人材が集まってきたのもありますが、仕事が少なくて売上が少なくても基本給は変わりませんので、それが毎月、30人以上のしかかってくるのです。

給料の金額や形態に善し悪しはありますが、経営をかなり圧迫していたのです。

いわゆる自転車操業に近かったですね。

「ざるで水をすくう」と言った方がいいかも知れません。

いずれにしても、資金繰りは問題なくても、良い経営状態ではありませんでした。

ただ、毎月、多額の現金を扱っていましたので、ある程度の金額でも何とかなりました。

そんなこともあって、多少の贅沢ができていたのです。

今でも同じような状態の事業所や経営者を見ることがあります。

見た目は儲かっていそうですが、実際はそうでもないという状態ですね。

普通に見えても、実は火の車が走り回っている事業所も少なくありません。(笑)

ネットビジネスとやらをやっている人は、そうしたことも多いですね。

その業界では知名度がある人から直接聞いた話ですが、ホームページを見れば順調で、すごく儲かっているように見えます。

でも、実際は「2ヶ月連続でうまくいかず、赤字が続いています・・・」ということでした。

事実を公表すると、お金を払ってくれる人が一気に去って行くことになりますので、嘘を言わなくても、本当のことは隠さなければなりません。

とりとめのない話になってしまいましたが、いろいろと考えさせられることですね。