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私自身がまだ若かったこともあるせいか、従業員は若い人材が大半でした。
パートで何人かのおばちゃんがいましたが、私より年上は2、3人くらいでしたので、ほとんどが20代です。
給料が高かったことや実力主義もあり、良い人材が多かったのですが、社会保険に加入していることが採用に大きく影響しました。
大手工場の元請けや下請けの事業所は、当時はほとんど社会保険に入っていませんでした。
(今でもそうかも知れませんが)
労働者とは人材派遣契約で、時給や日給月給で支払っているケースがほとんどだったのです。
雇用保険にすら入っていない事業所も多かったので、「社会保険加入」となっているだけで、明らかに他の事業所とは違っていたのです。
ちなみに、本来は社会保険に加入しなければならないのに、加入しない事業所も相当数ありました。
法の抜け穴があり、当時は何とでもなったのです。
抜け穴というか、大きな穴がいくつも開いているという感じですね。(笑)
多くの事業所が社会保険に加入しない理由は、事業所負担分の保険料です。
従業員と同じ保険料を事業所も負担しなければなりませんので、従業員が何十人もいると、毎月の保険料はかなりの金額になってきます。
この保険料は固定的にかかってきますので、かなりの負担になるのです。
当然ながら、事業所負担分の社会保険料も考えて経営するわけですので、簡単に言えば、その分を給料から差し引けばいいことになります。
実際に社会保険に入っていなければ手取りは増えますので、要するにそういうことです。
計算上というか考え方はそうなのですが、実際に何十人も雇用する立場からすると、なぜかそうならないわけです・・・。
ものすごい負担をしているように思えるわけですね。
それはいいとして、社会保険に入りたくない従業員は、入らなくてもいいようにしていました。
保険料が天引きされませんので、手取りは増えることになります。
さらに、会社負担分の保険料も必要ありませんので、その分、少し上乗せする形で給料を決めていました。
本来は社会保険適応事業所になれば、労働条件を満たした従業員は絶対に社会保険に加入しなければなりません。
でも、実際は何とでもなりましたので、臨機応変にやっていました。
ここにも大きな穴が開いているということですね。(笑)
このように社会保険がありつつも、カメレオンのように臨機応変にやっていましたので、それが魅力の一つになっていたのです。