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「また雇ってください」
「次は頑張りますので仕事させてください」
こう言ってくる人は何人かいたのを覚えていますが、全員に「今は無理や。しばらく待て」と言ってありました。
どんな理由があろうとも、一度は自分の都合で辞めた人間です。
辞めるということは不満があったり、他に良い事業所があったなど、自分にとって良いところを目指して去って行くわけです。
それなのにまた戻りたいということは、行き先の都合が悪くなり、こちらの方が都合が良くなったことになります。
いくら口で「次は頑張ります!」と言ったところで、一度ケツを割ったら、また簡単にケツを割ることになります。
本当に戻りたいのであれば、雇ってもらえる時期まで待つはずです。
でも、自己都合で戻りたいと言っているだけですので、待てるはずがありません。
考え方によっては、また戻りたいと思うということは、一度出たことによって、こちらの良さに気が付いたともいえます。
そうなると、次はずっと続くかも知れません。
その可能性はありますが、やはり良いところがあれば、ホイホイと出ていく可能性の方が高いはずです。
結局、辞めた人材は誰一人、再雇用することはありませんでした。
どうしようか迷ったこともありましたが、判断を間違うことはありませんでした。
そして現在・・・。
この相談があれば、「辞めた人材の再雇用はダメですよ」と答えています。
理由は明確で、同じことを繰り返すからです。
他の例を見ても、辞めた人材を再雇用して続いた例はほとんどありません。
私のアドバイスを無視して再雇用し、しばらくして「やっぱり辞めていきました・・・」ということもありました。
猫の手を借りたいほど忙しかったり、即戦力になるという理由で再雇用する例もありますが、ほとんどの場合で失敗しています。
一度あることは二度あるという単純な話ですね。(笑)