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金銭感覚の狂い

»2013年5月30日
事業のヒント

金銭感覚の狂い

神 真一

事業アドバイザーとして、滋賀、京都で「楽しく正しい事業」に導く事業アドバイスをしています。

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コンクリート製品製造をはじめとする事業をやっている頃は、金銭感覚が狂っていました。

事業規模が小さい時はそれほどでもありませんでしたが、年商が億を超えると、金銭感覚が二桁くらい狂っていたように思います。

ちなみに、金銭感覚もそうですが、事業に対する感覚は最初から狂っていました。(笑)

実は、私の報酬や自由に使えるお金は、規模が小さい時の方が多くありました。

売上は低くても利益率が高かったので、規模の割には使えるお金がたくさんあったのです。

事業を拡大して規模が大きくなるにつれて、人件費や管理費が比例して上がってきますので、それほど良い経営状態ではありませんでした。

よって、見た目ほど自由に使えるお金がなかったのです。

それなのに、規模が大きい時の方が金銭感覚が狂っていたのです・・・。

大半が支払いに必要とはいえ、毎月、何百万円、何千万円のお金を扱っていると、それ以下の単位は、それほど大きな金額じゃないように思えてきます。

完全に自由に使えるお金は多くなくても、上手く資金繰りすれば百万単位のお金は簡単に出せましたので、その感覚が大きかったのだと思います。

私自身がお金の管理をしていたのも、金銭感覚が狂った原因の一つです。

支払いに流れるとはいえ、自分のお金であるかのように錯覚してしまうんですね。(笑)

そうして、自分でも感覚が少ないまま、金銭感覚が狂っていました。

その少し前には仕事がゼロになり、お金のありがたさを人並み以上に実感していました。

それなのに、短期間で大きなお金を扱うようになると、そうなってしまったのです。

個人的な消費感覚が狂っただけなら問題ないかもしれませんが、事業に対する金銭感覚まで狂っていましたので、それが暴走の原因になっていたと思います。

金銭感覚のバランスというか、普通の感覚を保つのが経営者には絶対に必要なのかもしれません。