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半自動溶接の経験がないのに、経験者という触れ込みで人を入れることに成功しました。
入り込んでしまえばこっちのものと思っていましたので、私は次の人材の準備にとりかかっていました。
「まだ人が不足しているので、できる人材がいれば言ってほしい」と言われていましたので、経験者を募集することにしたのです。
しばらくして若い人材が一人見つかったのですが、溶接の経験はありませんでした。
ちなみに、溶接が上手い人はとても少なく貴重ですので、ブラブラしていることはありません。
それなりの給料をもらって重要な仕事をしていますので、そう簡単に来てくれる人材は見つけられないのです。
経験者は見つかりそうになかったので、若い彼を見習いとして行かせることにしました。
メーカー側は、その部署の課長クラスの方が担当になります。
「溶接工の見習いとして入れたい」という話をすると、人材に困っていることもあって、様子を見るという条件付きでオッケーが出ました。
こうして、先方の希望とは全然違う人材を入れることに成功したのです!
その時には、当然ながら一人目の人材である私の友人の状況を聞きます。
「うーん、溶接の腕はちょっと未熟なようだけど、頑張っているのでいいでしょう」という答えが返ってきました。
「環境とかが違うので腕が鈍っているかもしれませんが、人間的には間違いありませんし、技術は短期間で身に付くでしょう!ガハハハ!」で丸く収まりました。(笑)
誰がどう見ても経験者でないのがバレバレだったのですが、その一番重要な点に関しては、お互いに触れませんでした。
というよりも、未経験者を経験者という触れ込みで行かせていますので、そのあまりの違いに、先方としては言いたくても言えなかったのでしょう。(笑)
彼に聞くと、現場に入ってすぐに「この溶接機は使えるか?」と聞かれて、「この機種は初めてなので、一から教えてほしい」という感じでうまくごまかしていたということです。
うまくごまかせたかどうかは大きな疑問ですが、必死に触れ込みと現実のギャップを埋めようとしていたわけです。
その結果、咎められることなく仕事は何とかなり、次の人材を入れることいつながったのです。
私お予想通り、「入れるが勝ち!」ということですね!
とにかく元請けとして入り込んでしまえば、それなりに力を持つことになり、何とかなるわけです。
もっとも、最初に入れられた方はたまったものではありませんが。(笑)