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変なプライドで就職先を間違えた

»2014年7月16日
事業のヒント

変なプライドで就職先を間違えた

神 真一

事業アドバイザーとして、滋賀、京都で「楽しく正しい事業」に導く事業アドバイスをしています。

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今日からは次の事業のことを書くつもりでしたが、次男が進路を決める時期らしいので、私がどこでどうやって道を間違えたのかを書いてみたいと思います!(笑)

高3の1学期の成績は就職に最も重要ですので、誰もが少しでも良い成績を取ろうと必死になります。

普段はまともに授業を聞いていないような連中でも、全員が真面目になっていたのが面白かったですね。
私も例外ではなく、1番を取るために抜かりがないようにしていました。

1番を狙っていたのは明確な理由がありました。
この高校では、1番を取った人は日本IBMに就職するパターンが何年も続いており、私はそれを狙っていたからです。

なぜIBMかといえば、ダントツに給料が高かったからです。
それ以外の理由は特にありません。(笑)

予定通り1番になりましたので、IBMから求人が来るのを待つだけになりましたが、待てど暮らせど求人は来ませんでした。

毎年必ず1名来ていた求人が、この年に限って来なかったのです・・・

トップというプライドがありましたので、IBMがない以上は、次のランクの会社に行くしかりません。

IBMの次は関西の電力会社でしたので、そこに行くことにしました。
工業高校の電気科ですし、電気は得意中の得意分野でしたので、他社は眼中になく、何の違和感もなく行き先は決まりました。

ただ、6名も求人がありましたので、「こいつらと一緒かい・・・」と、それが気に入りませんでした。

また次回に書こうと思いますが、当時は1年間学校に入らなければなりませんでした。
その会社の全寮制の学校に強制的に入らされて、みっちりと専門教育を受けるわけです。

全寮制というのが非常に引っかかりましたが、トップというプライドは次の会社という選択肢にまったく目を行かせず、その引っかかりを打ち消していました。

かなりモヤモヤしたものがありましたが、変なプライドが冷静に考えることを邪魔していたのです。

その時期に、友達から「あいつ、ええ会社に決まったぞ~」という話を聞きました。

そいつは成績も中くらいで特に目立った特徴もなく、就職先は地元の中小企業の織物会社でした。

それだけなら妥当な就職先と言えるのですが、なんと電気の専門家として採用されていたのです!
これを聞いて私は平静を装っていましたが、心の中では「しまったー!」と思いました。

私の行き先は同じ学校から6人ですが、関西を中心に全国からトップレベルの人が集まり、その数なんと300人です!

トップであろうがビリであろうが、就職すれば横一線からのスタートですので、300人のうちの1人にすぎません。

でも、彼はその会社の電気設備管理技術者として、入社前から確固たる地位が与えられていたのです。

思い起こせば、私は最下位で高校に入学しました。
40人の8クラスで320人中、なんと321番目だったのです!(笑)

でも、私のように奇跡的に入学しようがトップで入学しようが、入学してしまえばそんなことは何の関係もなく、横一線からのスタートです。

集団のビリならラッキーですが、トップで行ってもトップが消えてしまうようなものですので、大損していると言えますね。

そうではない選択肢があったにもかかわらず、見ようともしていませんでした。

成績では320人抜きをしたために、余計に変なプライドがあったのかもしれませんが、もう後の祭りです。

「俺はトップだからこれでいいんじゃー」と必死に言い聞かせていたのでした。(笑)