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バリバリの年功序列

»2014年7月23日
事業のヒント

バリバリの年功序列

神 真一

事業アドバイザーとして、滋賀、京都で「楽しく正しい事業」に導く事業アドバイスをしています。

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関西の電力会社に就職した私は、奨学制度を使って人より上に立つことを目指しましたが、残念ながら2回とも失敗に終わりました。

頭の中には、「短期間で確実に、どうやって人の上に立つか?」ということしかありませんので、次に何をするか考えました。

20年とか30年頑張れば少しは出世するのですが、そんな時間をかけていられませんし、ダントツに出世することもできません。

いくら調べても奨学生以外に方法はありませんでした。

ならば、自分で方法を作り出すしかありません!

典型的なバリバリのサラリーマン会社でも、いろんな人が勤務しています。

数年もすれば、誰もが見事にすっかり会社になじんでいくわけですが、若い人の中には鼻息が荒いというか、角がある人もいるのです。

1年上の仲の良い友達がその一人で、ネットワークビジネスをやっていました。

誘われた時は、興味津々で説明を聞きに行きました。

洗剤のデモから始まり、前置きがじれったい説明でしたが、そのシステムには可能性を感じました。

年功序列バリバリの会社でしたので、やればやるだけ結果が出る実力主義は新鮮でしたね。

ただ、「自分にできるだろうか?」という思いと、ある程度の地位になるには相当大変というのがあって、あまり熱が入りませんでした。

それでも、人の上に立つにはそれしかありませんので、積極的にやっていました。

正確には会社の人の上には立てませんが、その頃には、それよりも「この会社、絶対やめてやる!」という思いのほうが強かったですね。

なぜなら、自分の将来の姿が営業所には揃っていたからです。

5年後の自分が何をやっているか知りたければ、5年上の人を見ればすぐにわかります。

10年後も20年後も同じで、なんと定年間際の自分の姿まで知ることができるわけです!(笑)

さっきも書きましたが、5年もいれば会社に丸く収まり、誰が誰かわからないような状態になります。

年功序列も強烈でした。

少し上の年代に優秀な人がいて、その1歳上に普通の先輩がいました。

社内資格も上で能力も上なのですが、職場では先輩の地位が上だったのです。

何があっても先輩は抜けないという決まりみたいなものですね。

さらに、その先輩の社内資格を上げるために、職場が勉強をバックアップしていました。

その人は自力で合格したのに、先輩は上司が何とか合格させようとしているのです。

その裏には、絶対に合格するのが決まっていました。

社内資格と言っても、最終は社内の偉いさんが決めることなので何とでもなります。

ただ、あまりの能力不足で合格させるのはマズイので、ちゃんと勉強していたことを周囲にアピールしていたということです。

そこまでして、年功序列を貫き通す職場だったのです。

その人に「おかしいと思わんのか?」と聞くと、「この会社は年功序列やでしょうがないわ」と笑いながら言っていました。

そんなのはまっぴらゴメンですので、先輩連中をぶち抜けないとなった以上は、そこから脱出するしかないのです。