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儲かっている運送会社には大きく二つの特徴がありました。
大企業に直接入り込んでいる運送会社と、高額な荷物を運んでいる運送会社です。
よく考えたらもう少しありましたので、今日はそれを書いてみます。
儲かっているというよりも稼いでいる運送会社の特徴は二つあります。
それぞれもっとあるかもしれませんが、当時の私が実際に見た特徴だけを書いていますので、大して参考にならないかもしれません。
はっきり言って、実際にもっといろんなパターンはありますので。(笑)
一つは傭車(ようしゃ)を多用している運送会社です。
傭車とは、自社トラックが足りない時に他社のトラックを借りることです。(たぶん)
運送会社には配車をする人がいます。
自社で運行できない仕事があると、配車係が知り合いの運送会社とかに電話して、その運搬をやってもらうということです。
自社トラックが10台であれば、いくら頑張っても10台分の仕事しかできませんが、傭車を使えば20台分でも30台分でも仕事をこなすことができるわけです。
傭車を多用している運送会社の配車係は、自社トラックの配車よりも傭車の配車の方がはるかに忙しいのです。
一日中、電話をかけているような状態ですね。
電話だけで仕事が動かせるため、ピンはねできる手数料は高くありませんが、そればっかり一日中やっていると、それなりの稼ぎになるのです。
いま思い出しましたが、運送会社の免許は2種類あって、運送と荷物取り扱いに分かれています。(たぶん)
取り扱いの免許を持っていなければ、傭車を使うことはできません。
そんなことはどうでもいいですね・・・
簡単に言うと、傭車を容赦なく使うってとこですね!(笑)
もう一つは、帰り荷があることです。
運送の多くの仕事は片道便ですので、行きは満載でも帰りは空っぽということが多いのです。
近場ならともかく、長距離なら空っぽで帰るのに一日かかることもあり、とてももったいない状態です。
そこで、帰りも荷物があれば、単純計算で売上は2倍になるということです。
ところが、そんなに都合良く帰り荷があることはありません。
荷物を降ろした近くで積み込みができて、帰ってくる近くで降ろすことができるパターンはまずありません。
行きと帰りはまったく違う荷主になりますので、積める荷物の形状やトラックの大きさなど、他にもハードルがたくさんあるのです。
帰り荷は運賃を低く設定しても採算が合うので、その点は仕事は取りやすいのですが、それでもなかなか難しいのです。
社長が言うには、帰り荷は行きの運賃の半分くらいもらえたら十分ということでした。
定期便でうまく帰り荷を組み合わせた運行をすると、安定して売上は上がるわけです。
ドライバーは大変ですが、空っぽで帰るよりも給料は増えますので、それぞれにメリットがある形になります。
ということで、前置きが2日にわたってしまいました。(笑)
(前置きやったんかいー)
明日は、私がどんな運行をしていたのかを書いてみたいと思います!