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私は骨董収集が好きで家には膨大なコレクションがあり、博物館を建てて展示するくらいになってきました。
と言うのは超大げさで、数十点の安物しかありません・・・。
先日、近くの骨董屋を覗いたら光り輝く日本刀が一本、目に入りました。
ちなみに、一本でも日本刀です。
(なんのこっちゃ)
ひと目で名品とわかりましたので、丸々と太った財布からガバっと1万円札をわしづかみにして、買って帰りました。
名品は手に入るし、財布が軽くなって動きやすくなるしで言うことありません!
・・・アホな前書きはこれくらいにして、これからは真剣な話に入ります!
今日は真剣な話のため、最後の最後まで笑いも冗談もありません。
変なことを書いたら師匠に対して失礼になりますので、前書きに凝縮させたのです!
ということで、実はこの日本刀は私の師匠からもらいました。
「俺は興味がないしやるわ。ホイ!」という感じですね。
あー、いかんいかん!「ホイ!」とか言ってないし、そんなに軽くはありませんでした。(笑)
よし!もうこれから最後の最後まで気を抜かずに真剣モードです!
師匠とはもう20年くらいの付き合いがあり、若い頃は多くのことを学ばせてもらいました。
今の私があるのは師匠のおかげと言っても過言ではありません。
今は私は師匠の事業のサポートをしていて、師匠は私の会社の役員で、今後も関係が揺るぐことはありません。
その日本刀は師匠が親父さんから譲り受けた品です。
もちろん本物の日本刀ですし、かなりの金額で手に入れたということでしたので、師匠の家宝になりそうな品です。
しかし、師匠は骨董にはまったく興味がなく、何年も押入れにしまいっぱなしということでした。
そこで私にあげることを思い立ったということで、連絡があったのです。
そんなに場所を取るものではありませんので、普通なら興味がなくてもしまっておくでしょう。
売れば札束が立つくらいのお金になりますので、処分するなら骨董品屋とかに売るのもありかもしれません。
それをいきなり「もらってくれ」と言われましたので驚きました!
あまりに突然だったので、「気が狂ったとか、寝ぼけているとか、悪い霊に取り憑かれていませんか?」と確認したくらいです。
そしたら正気だということで、先日、もらいに行ってきたのです。
「売って金にするのも親父や刀に申し訳ない。骨董が好きな神にもらってもらうのが一番だ。これまでのお礼と、これからもよろしくという意味を込めて」
言葉で聞けば理解できますし、その考え方はすばらしいと思います。
私も見習うべきと思いますが、逆の立場になってできるかというと、たぶんできないと思います。
「そうするのが一番だ!」と思っても、いざとなったら「いや、まだとりあえず置いておこう」となると思います。
それをすぐに行動に移す師匠はさすがというか、やっぱりすばらしいと感じました。
何よりも、私はそんなお礼を言われるほど大したことはできていません。
それなのに、さらっと「いーよ、いーよ」という感じですから、人間性というか器の大きさは、すごいとしか言いようがありません。
もっと見習わねばと思いました。
ズシリと手応えがあり、いろんな意味で重みのある日本刀です。
ずっと大切にしていき、今後も精進していきたいと思います。
前から日本刀はほしかったので、明日は腰に携えて出かけ、町中でブンブン振り回して見せびらかしたいと思います!(笑)
(やっぱり最後に来たか・・・)