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なぜ売れないのか?1

»2014年10月24日
事業のヒント

なぜ売れないのか?1

神 真一

事業アドバイザーとして、滋賀、京都で「楽しく正しい事業」に導く事業アドバイスをしています。

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「こんなに素晴らしい商品なのに、あまり売れないんです」

「こういう市場なのでもっと売れてもいいのですが、思ったよりも売れないんです」

「なぜ売れないのか悩み続けて数百年。うぅぅ・・・」

今までにこういう相談が何度もありました。

多くの経営者の悩みであるのは間違いないでしょう。

「おお~、まさに私も同じだ!」と思った方も多いのではないでしょうか?(笑)

というよりも、「何でうちのカス商品が売れないんだ?」、「生ごみよりマシなのになぜ売れないんだ?」と悩む人はいませんので、経営者だけでなく事業に携わる多くの人の悩みの種ですね!

今日はこの悩みを解決するヒントをお伝えしましょう!

この悩みで夜も眠れず、3時のおやつも喉を通らない方の原因はたくさんあります。

1つ目は大いなる勘違いです。

またの名は大いなる思い込みです。(笑)

「こんなに良い商品なのに」、「すばらしい商品だ」と思っているわけですが、実際はそうでないということですね。

熱い気持ちを持つのは良いことですが、お客さんはそう思っていないということです。

もうちょっと言えば、良い商品やすばらしい商品なのは当たり前です。

良くない商品、パッとしない商品は売れませんよね?

普通の商品と良い商品が同じ値段だったら、普通の商品を買う人はいません。

今の世の中は、あらゆる商品があふれています。

良い商品でなければ売れる可能性はほとんどありませんので、そこで悩んでいるのは独りよがりというか見当違いなのです。

2つ目は、やるべきことができていないことです。

「なぜ売れないんだ?」と悩む前に売る努力をしていないということですね。

たとえば世界を変えるような画期的な商品を作ったとしても、山の上にお店を開いているだけでは人は来ず、猿や鹿が通り過ぎるだけです。

これは極端な例ですが、商品の存在を知ってもらわなければ買ってもらえませんし、口コミで広がる可能性もありません。

画期的な商品なら山の上でも売れるかもしれませんが、そうでなければ知ってもらう努力が必要になります。

見てもらうだけでなく、その商品について詳しく知ってもらう必要があるということです。

わかりやすい例でご説明しましょう。

無農薬でとても美味しい大根が1本500円で売られていたとします。

その横には普通の大根が1本200円で売ってありました。

見た目はほとんど同じだったら、どちらを買うでしょうか?

「500円のほうが美味しいに違いない」と思って買う人はいるでしょうが、200円の大根が圧倒的に売れるはずです。

そこで、500円の大根にこんな説明があったらどうでしょう?

「無農薬でとっても美味しくカロリーも控えめの大根です!この大根を食べると大根足が細くなる・・・かも?」

「大根足が・・・」に惹かれて飛ぶように売れるでしょうね!(笑)

こうして説明しなければお客さんにはわからないのに、何も書かずに「美味しくて大根足が細くなるのに何で売れないんだ?」と悩んでいるということです。

非常にわかりやすい例で書きましたので、「そんなの当たり前でしょう」という反応が返ってくると思います。

でも、「なぜ売れないんだ?」と悩んでいる人の商品を見ると、ほとんどが似たような状態になっています。

今までの相談では、実に9割以上が明らかな説明不足です。

本人は説明しているつもりでも、私に言わせれば全然不足しているのです。

だから商品の良さがお客さんに伝わらず、売れないのです。

長くなりそうなので、残りの2点は次回に書きます。

「最初にたくあんあるって言ったのに残り2点か?」と思われるでしょうが、私の計算は1、2、3の次はたくさんなので、これで合っているのです!(笑)