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前回は変な経営コンサルタントに依頼した結果、廃業に追い込まれた実例を書きました。
ひょんなことから誰かにコンサルティングを依頼し、経営状態が悪くなることは実はよくあります。
私の事業アドバイスでも、実行直後に売上が落ちることがあります。
簡単にいえば、チラシをバンバン撒いて集客したり、片っ端から飛び込み営業したりしてたのを一切辞めるわけですから当然です。
当然ながら、それは事前に十分に伝えてありますし、何をやって何がどうなるかも全部説明するので問題はありません。
しかし、「こうやれば売上は上がりますよー!」と言われて逆に売上が下がれば、おかしいことは気が付きます。
一度や二度ならともかく何度やっても悪くなる一方なら、どこかの時点で間違ったことをやっていることに気が付くはずです。
前回の例の社長も気が付いていましたが、おかしいと思いながらも間違ったアドバイスを実行し続けました。
その最大の理由は、複雑に考えすぎて訳がわからなくなっていたからです。
経営コンサルタントに依頼する前は、経営については必要最小限で、ほとんどお店や商品のことばかり考えていました。
しかし、経営コンサルタントに入れ知恵されてからは、マーケティングとやらに翻弄され、そればっかり考えるようになっていたのです。
「あれでダメなのはあれが原因で、これがダメなのはたぶんこれが原因で、そうなると次はあれになるのか?いや違うか?あれれ~???」
「何かおかしいけど、現状を打開するにはどうしたら良いかさっぱりわからん・・・」
周囲に相談する人もいなかったこともあり、「じゃあ次はこれをやりましょう!」と言ってくれるコンサルタントの言うとおりにやるしかなかったのです。
依頼する人を間違えて、相談できる人がいなかったのも原因ですね。
複雑に考えすぎるあまり普通に考えたら変なことにも気が付かず、誰かに相談する思考も停止してしまったわけです。
まるで変な宗教か催眠商法とかに洗脳されたような状態ですね。(笑)
こうなると、自力で抜け出すのは難しくなります。
というか、抜け出す前に潰れてしまいます。
今まで何度も熱心に経営の勉強をして、マーケティングとかの本を読みあさり、セミナーとかにも出向いている経営者の相談を受けました。
熱心に勉強していますので、マーケティングとやらの知識は一丁前です。
「IPO?」とか何とかの専門用語を言われると、私は「それは何ですか?」と聞き返さなければなりません。
私は「NPO」くらいしか知りませんので。(笑)
そういう方から依頼を受ける場合は、「今後一切、そういう勉強はしないでください。勉強したことは全部忘れてください」と伝え、守らなければ断ります。
「そんな余計な勉強をしなくても、正しいやり方で良い商品を提供すれば売上はまだまだ上がりますよ!」ということです。
売上や利益、集客など、自分のことを一番に考えれば複雑になりがちですが、その自分勝手な思考では事業は発展しません。
何も難しいことはなく、実際はとてもシンプルなのです。
私のアドバイスに外れがなく、絶対に良い結果が出るのはシンプルに考えているからです。
シンプルだから余計なことを考える必要もなく、楽しくできるのでさらに良い結果が出てきます。
では、そのシンプルなアドバイスがシンプルに出るかというと、そうでないのが事業の難しさですが・・・。
ということで、シンプルなのか複雑なのかよくわからない結論で終わりにします。(笑)