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仕事の流れの逆流

»2011年6月19日
事業のヒント

仕事の流れの逆流

神 真一

事業アドバイザーとして、滋賀、京都で「楽しく正しい事業」に導く事業アドバイスをしています。

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仕事の順序を教えることによって、彼は仕事の流れを覚えるようになりました。しかし、仕事の意味については、あまり理解を示そうとしませんでした。

もちろん、話としては聞いていますし、返事もすごくいいのですが、「聞いて終わり」だけになっていることがほとんどでした。それでも、何度か聞いていれば、それなりに覚えて考えるだろうと思っていたのです。

仕事を一通り覚えた頃には、仕事の流れが変わります。また、作る製品が変わると、金型から変わってきますので、仕事そのものが変わって、さらに流れも変わるのです。もちろん、その説明はしています。

そして、ある現象が起こりました。

仕事の流れが変わっているのに、彼だけが前の流れのまま動いているのです。仕事には優先順位があるのですが、優先順位が変わっても、前の通りに動いていたのです。

私は、しばらく様子を見ることにしました。流れが変わったことに気が付いて、自分で考えて行動してくれるだろうと思っていたのです。

しかし、その考えが甘かったことにすぐに気が付きました。

何も言われないのを良いことに、前の流れのまま淡々と仕事を続けていたのです。こっちが必死に仕事をしている時に、一人だけどうでもいい仕事をしているという状態です。

さすがに、手が足りない時は彼を呼んで手伝ってもらいました。でも、それが終わると、元の急ぎでない仕事に戻って行ったのです。

この時は、「この場合は、どうしたらいいんだろう・・・?」とかなり悩んだので覚えています。

自分で気が付いてくれることを期待していたのですが、それがどうも無理だと思って来ました。また、いやな顔をして仕事をされてもお互いに気分が悪いので、言いたくてもいえない時が続いていました。

「まあいいか!?遊んでいるわけじゃないし」と考えて、放っておくこともありました。しかし、そうすればするほど、気が付いてもくれないんですよね・・・

一難去ってまた一難。

さて、これをどう修正するのでしょうか?

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もうしばらくは、彼に焦点を当てた内容にしようと思います。話が枝分かれすると、訳がわからんようになってきますので、このブログの第一回目の話に戻るまでは、この調子で書いていきます。

この当時は、人を使うことの難しさを思い知っていた時でした。

「自分なら何とかなる」と思っていたので、それほど気にしていなかったかも知れませんが、こうして記憶が残っているということは、それなりに大変だったのだと思います。