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過去の話を書く時の注意点

»2011年7月13日
事業のヒント

過去の話を書く時の注意点

神 真一

事業アドバイザーとして、滋賀、京都で「楽しく正しい事業」に導く事業アドバイスをしています。

当ブログ「事業のヒント」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/kami/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


メルマガやブログなどで過去の話題を書く時には、絶対に外してはいけないポイントがあります。本や何かの連載を書く時でも同じです。このポイントを外してしまえば、あっという間に訪問者や読者は去って行きます。

そのポイントは、「自分史」にならないということです。

これは、過去にいろんな経験をした人が陥る傾向です。特に、普通では経験できないようなことを次々と経験した人は、過去の話を書き出すと、自分に酔いしれた自分史になることが多いです。

「私は、あの時にこんな経験をしました。その時はこんな状況で、あんな思いをしました。その次には、こんな事件が起こりました。そこで私は、こういう行動を取りました。すると、・・・」

このように、自分がいかに大変な思いをしたのかを書き綴ってしまいます。

書けば書くほど、当時の状況がよみがえってきますので、感情がタイムスリップしてしまいます。そうなると、さらに熱が入った文章になります。

それを繰り返していけば、コテコテの自分史ができ上がります。

そして、誰も読んでいない状況もでき上がるのです。(笑)

自分では、いくら大変な思いをしたとしても、他人からすれば「あっそ・・・」で終わってしまうのです。時々ならいいかもしれませんが、自分史が続いてしまえば、「あっそ・・・」で思う人ばかりになってしまいます。

はっきり言えば、他人の過去の話なんて、誰も読みたいと思わないのです。

有名人なら別ですが、どこの馬の骨ともわからない人の自分に酔いしれた体験談なんて、読みたいと思うわけがないのです。

この点をしっかり認識していなければ、書けば書くほど、周囲から人が減っていくことになります。

ちなみに、私のブログのテーマは、「私の事業の経験談」になります。一歩間違えば、バリバリの自分史になってしまう可能性があるのです。(笑)

ただ、過去の実体験を書くとなると、自分史を書かなければなりません。そこで、自分史だけにならないように注意をして書いています。

自分の体験談を書くとともに、ビジネスのヒントを必ず入れるようにしています。ただ、私も未熟な人間ですので、ついつい自分史色が強くなってしまうことがあります。

その場合は、その経験自体がビジネスのヒントになることを心がけて書いています。

最初からそういう意識で書いていますので、物好きな方は読み返してみてください。これらに気を付けながら書いているのが、少しはわかるかと思います。

メルマガの読者からは、「もっと過去の話を詳しく知りたい!」という感想もあるのですが、ここはビジネスブログですので、脱線しないように書いていきたいと思います!