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»2011年7月23日
事業のヒント

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神 真一

事業アドバイザーとして、滋賀、京都で「楽しく正しい事業」に導く事業アドバイスをしています。

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国家試験に合格するためには、合格に的を絞った勉強をするのが最短コースです。しかし、電験三種の参考書では、基礎からじっくりと解説してありました。

試験に合格して実務で活用するためには、それらの基礎は絶対に必要です。また、深く理解するためには、基礎からじっくりと学習する必要があります。しかし、試験に合格することに的を絞れば、不要な内容がかなり多かったのです。

電験三種は6科目ありますので、参考書は6冊になります。しかし、合格だけに的を絞れば、その半分以下で十分なのです。中途半端に学習するのではなく、不要な内容を除くことによって、それくらいのボリュームに十分に収まるのです。

また、問題集にも問題がありました。年度版としていろいろな問題集が出ているのですが、すべての問題集は前年度の試験の影響をもろに受けていました。

前年度の試験問題を元に、予想問題として問題集を作っていたのです。今までに出たことがない形式の問題があれば、次の歳の問題集には、似たような問題が何問もありました。

しかし、これはやっていることが逆なのです。実際に数年間の問題を見ればわかるのですが、前年に出た問題は絶対に出ません。だから、前年の問題に似た問題をやる必要はないのです。

でも、問題集は前年の問題を元にして作られていましたので、絶対に出ない問題を予想問題として出していたのです。

それならば、数年前の問題集をやった方が効果が高いこともわかりました。一定の間隔を開けて、似たような問題が出ることが多かったからです。

そう考えれば、問題集ももっと薄くなるのです。それは、参考書でも同じです。その年に合格することに的を絞れば、さらに薄い参考書で十分なのです!

そうなると、参考書を年度版として出版することができます。

問題集は年度版でありましたが、参考書は何年かに一回程度の改訂があるかどうかという状態でした。そこで、合格に的を絞った年度版の参考書があると、支持されると考えたのです。

参考書と問題集を年度版として出すことができますので、毎年売れることになります。受験者が減ることはありませんので、内容さえしっかりしていれば、コンスタントに売れるわけです!

そうなると、出版社も私も毎年、儲かるわけです。そして、受験者は最小限の勉強で合格することができるのです。これは、売れないわけはありません!!

でも、「合格だけに的を絞っても、実用に問題はないのか?」という疑問があるかと思います。これを言ってしまうと身もふたもないのですが、学科試験と実務は全く違います。電験三種の資格を持っていれば、その範囲内の電気設備の主任技術者になることができるのですが、電気設備が触れるわけではないのです。触る資格があるというだけのことで、すぐに役に立つわけではないのです。

だから、最低限の勉強で合格して、次は実務に向けた勉強をして、実績を積めばいいのです。私は、電力会社にいて実務に近いことをしていましたので、この本も書こうと思ったら書けるはずです。

さらに、電験三種の参考書も問題集も、電験一種の資格を持っている人が書いていました。電験三種とは桁違いに難しい超難関の国家資格です。

そういう立場の人が参考書を書いているため、基礎から書いてしまう原因になっていたのです。ここは、あえて電験三種しか持っていない者が書くことによって、受験者に近い立場で書くことができるのです。

これならば、絶対にいけると思いました。ここまでお読みの方も、「なるほど!」と思ったのではないでしょうか。

でも、ここまで読んで、「何をズラズラと書いているんだ?」と思った方もいるでしょう。

その答えですが、ここまで書いてきたような内容を出版社に送ったのです。その内容をズラズラと書いていたということです。

いわゆる、「出版企画書」の内容ということですね。

当時は、出版企画書という名前さえも知りませんでした。でも、これなら採用されるだろうという内容を書いて、出版社に送るのは今でも同じですよね。

これだけでは、実際にどんな内容になるかわかりませんので、参考書の内容のサンプルも同封しました。

さて、その結果は・・・?