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いきなり大型免許

»2011年8月17日
事業のヒント

いきなり大型免許

神 真一

事業アドバイザーとして、滋賀、京都で「楽しく正しい事業」に導く事業アドバイスをしています。

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独立したのは、ほとんど勢いだけだったのですが、よく考えたら多少の準備はしていました。電気関係の仕事をしていましたし、高校からの得意分野でしたので、たくさんの資格は持っていました。また、就職してからも、いくつかの資格を取得しましたので、その点ではその業界では有利だと言えます。

しかし、電気関係の仕事をするつもりはなかったので、何か資格か免許を取得しておきたいと考えていました。そこで、大型免許を取ろうと思ったのです。

2トン車ですが、仕事でトラックには乗っていましたので、大型免許が一番に頭に浮かんできたのです。しかし、誰にも気が付かれたくなかったため、仕事をしながら内緒で取るとなると、いくつかの問題が出てきました。

今までは、4トン車にすら乗ったことがなかったので、普通に考えたら自動車教習所に行くことになると思います。しかし、普通車以上に費用がかかりますし、平日の休みもそうそう取れませんので断念しました。

そして、運転免許センターで一発で取ろうと考えたのです。自動車教習所では、当時で20万以上はかかったと思いますが、運転免許センターでは、確か1回2000円くらいだったと思います。その当時は、10回前後で合格する人が多いと聞いていたので、10回通っても2万円で取得できることになります。

2トン車しか乗ったことがないことを考えると、とても10回では合格できないと思います。しかし、当時は何に対しても自信過剰だったため、「10回も行かなくても受かるだろう!?」と、簡単に考えていました。(笑)

その当時は、小さな営業所に配属されていましたので、2トン車はおろか、普通車にも乗る機会も少なくなっていました。自分の車も軽でしたし、会社で現場に行くのも軽でした。

そこで、本屋に行って大型免許の本を買いました。何種類かの本があったのですが、一冊だけ運転の詳しいポイントが書いてある本があったのです。その本には、「フロントガラスのこの部分にコーナーが見えたら、ハンドルを一気に切る」というように、試験コースを攻略するポイントが書かれていたのです。

その本を買って帰り、すべてのポイントを頭にたたき込みました。そして、現場に出る時は、時々、ワンボックスタイプの軽だったので、それを大型車に見立てて、コースをイメージしながら運転していました。

そして、いよいよ試験当日を迎えました!待合室には何度も通っている人ばかりで、「俺はトラック乗りだぜ!」という感じの人が多かったので圧倒されましたね。

ちなみに、大型免許の試験は、いくらうまくても一回目は落とされることになっていました。70点以上で合格なのですが、一回目だと100点満点でも必ず落とされるのです。そういうしきたりになっていましたので、私は確実に落ちることになるのです。

いざ私の番になり、周囲の確認をしながらトラックに乗り込みました。ここで、「これはあかん!」と思いました。あまりにも大きすぎて、どうにもならないと感じたからです。

それでも、そんなそぶりを見せずに出発しようとしたところ、いきなり教官にブレーキを踏まれました。「何か忘れていないか?」と指されたところを見ると、ドアロックを忘れていました・・・。

すでに、出発前から減点されてしまったのです。(汗)でも、気を取り直してスタートしました。そして、本コースに出ようとした瞬間、また急ブレーキを踏まれました!?と思ったら、自分で急ブレーキを踏んでいたのです。(笑)

「エアブレーキ」がよく効くとは本に書いてあったのですが、ここまで強烈とは思わなかったのです。横に座っている教官もびびっていました。(笑)

こうなると、先が思いやられるというよりも開き直りです!