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外注なのに餞別

»2011年12月 4日
事業のヒント

外注なのに餞別

神 真一

事業アドバイザーとして、滋賀、京都で「楽しく正しい事業」に導く事業アドバイスをしています。

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その会社での仕事の最終日は、引き継ぎの最終日でもありました。

引き継ぎは特に問題もありませんので、スムーズな状態で、その会社を去ることになりました。

仕事的には割に合わない仕事だったため、あまり良い思いをしなかったわけですが、いざ去るとなると感慨深いものがあります。

それぞれの部署の方にあいさつをして、最後は社長と専務にあいさつをしました。

その時に、専務から餞別をいただきました。

餞別は「せんべつ」と読みます。

「せんべい」とは違って、「餞別」と書かれた封筒の中に、現金が入っているのです!

もちろん、社員ではありませんし、単なる外注先の人間ですので、まさか餞別をもらえるとは思っていませんでした。

これで、「この仕事をやって良かったかな!?」と思えました。

別に、お金をもらったからそう思ったのではなく、それは、私に対する評価だと思ったからです。

金額も「おお~!」と思えるくらいだったのですが、それ以上に、仕事に対する評価をしてくれたことがうれしかったのです。

「何じゃこいつは?」と思われていたら、何もなしで「はい、さいなら~」で終わりですからね!

文句も言わずに、新しい仕事の道筋を付けましたので、会社にとっては、それなりの存在だったのでしょう。

努力が報われたと思いました。

今、こうして振り返ってみると、この会社で直接学んだことは「これだ!」と書きにくいです。

しかし、これでいいのかも知れません。

ここで、「これだ!」というものがあると、「これをやれば売上が上がる!」というテクニックのようなもののはずです。

それは、目先のテクニックを手に入れただけで満足して、何も学んでいない状態です。

私は、この数年後には、いろんな事業をやり出すことになるのですが、あまりにあれこれやりすぎて、何をやったのか覚えていないこともあります。(笑)

というよりも、細かいことは大半が記憶から消えていると思います。

そんな状態なのですが、それより以前の仕事の話をかなり細かく覚えていますので、ここで自分の礎ができた証拠かも知れません。

確かに、大企業のサラリーマンを辞めて、初めて社会に出たような状態ですので、すべての体験が勉強だったといえます。

そう考えれば、かなりの勉強ができたことになりますので、その会社や親会社に感謝ですね!