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会社としてのバランス

»2011年12月20日
事業のヒント

会社としてのバランス

神 真一

事業アドバイザーとして、滋賀、京都で「楽しく正しい事業」に導く事業アドバイスをしています。

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軽貨物運送を始めて2社目は運送会社でした。軽貨物運送とは名ばかりで、派遣社員のような形でドライバーとして送り込まれるのです。

その運送会社に、担当者と一緒に面接に行きました。

そこで、その運送会社の専務と出会うことになりました。

面接の内容は全く覚えていませんが、面接というよりも業務の説明ですね。

いつからどんな業務になるのかの説明だったと思います。

その運送会社は三重県に本社があり、最近になって滋賀に営業所を出しました。

トラックは本社から持って来たのばかりで、かなり年数が経っていました。

でも、本社の社屋は新築ですし、土地も買ったということです。

確か、総額で1億数千万円だったと思います。

事業を拡大する勢いがある会社ですので、別に不思議でも何でもないのですが、どうもバランスが取れていないように感じました。

小さな事業所ですので、トラックは7、8台です。

建物の1階は全部倉庫になっていて、2階に事務所、休憩所などがあります。

そして、3階には専務の社宅と社員寮として5部屋くらいありました。

どうもトラックの台数の割には、大きな建物だという印象だったのです。

また、専務は事務所にいますし、事務員もいます。

事務員は、私が行った当初にいたかどうかわかりませんが、途中からいたのは間違いありません。

これも、トラックの台数の割には多いと感じました。

つまり、トラックの台数の割には、大きめの事業所を構えていて、会社や事務所として必要な人員もそろっていたということです。

当時の私は経営の知識はありませんが、「これだけの台数では赤字なのではないだろうか?」と感じていました。

同時は、今ほど運送業界は厳しくて儲からない時代ではありませんので、かなりいい仕事を取っていたということですね。

このバランスの違和感は、良い意味で刺激を与えてくれました。

小さな事務所と人員で、多くのトラックをあちこちに必死に動かすのではなく、余裕で定期便の仕事をしていたということです。

「これは、かなり勉強になるだろうなあ~!」と期待していました。