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何人も辞めた仕事

»2011年12月27日
事業のヒント

何人も辞めた仕事

神 真一

事業アドバイザーとして、滋賀、京都で「楽しく正しい事業」に導く事業アドバイスをしています。

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その運送会社での仕事は、大型トラックにカップラーメンを積んで、大阪の倉庫まで運ぶことでした。

仕事の現状をいつ聞いたのか覚えていませんが、何人もの運転手が辞めて行き、ドライバーが定着しないというハードな仕事だったのです。

運送業界では「手積み」は敬遠されるのですが、バリバリの手積みの仕事だったのです。(笑)

スーパーでカップラーメンが箱ごと売られているのを見たことがあると思いますが、その箱をトラックにぎっしり積み込むのです。

カップラーメンですので、一箱はとても軽いのですが、一度に数個の箱を持って、トータルで1000個以上の箱を積み込むのはかなりハードなのです。

その運送会社では、いろんなドライバーにその仕事をやってもらったのですが、誰も続かずに、人手不足で専務が走ることもあったのです。

そこで、自社でドライバーを探すのは時間的にも難しいということで、外部から入れようということで、以前から営業に来ていた軽貨物に話をしたということです。

幸い、私は力には自信がありましたので、何とかなるだろうと思いました。

最初の何回かは、その運送会社の社員と一緒に行きました。

二人一組で積み込みをしますので、それほど大変とは思いませんでしたが、一人でやるとなると、単純に倍くらいの仕事になります。

また、ただ単に積み込むだけでなく、効率良くぎっしり積み込む必要がありますので、考えながら積み込まなければなりません。

また、いろんな種類のラーメンがありますので、積み込む形を考えながら積む必要があったのです。

そのハードさを考えたら、何人も辞めて行ったのが納得です・・・。

「一人になったら、かなり大変だろうな?」と不安になりましたが、周りを見てみると、考え方が変わりました。

いろんな運送会社のトラックが入っているのですが、何人も同じ仕事をしていましたので、何も特別な仕事ではないと考えました。

それこそ何年、十何年、何十年もやっている人もいるはずですので、慣れたら何も問題ないということです。

あ、何十年もやっている人はいないかも知れませんが。(笑)

何人も入れ替わったということは、慣れるまでに辞めて行ったということです。

どんな仕事でも最初は大変ですので、そう考えれば、その仕事は特別ハードでもないと思えてきました。

何人も辞めて行った事実ばかり考えると、「自分にできるだろうか?」と不安になります。

でも、普通にやっている周りの人を見ると、「慣れたら同じようにできるだろう!」と思えるのですね。