誠ブログは2015年4月6日に「オルタナティブ・ブログ」になりました。
各ブロガーの新規エントリーは「オルタナティブ・ブログ」でご覧ください。
当ブログ「事業のヒント」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/kami/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
ここ連日、大津の中学校で生徒が自殺したニュースが報道されています。
私は大津市在住ですし、去年は次男が中学生でしたし、先週は爆弾騒ぎで子供らが早めに帰宅したこともありましたので、思ったことを書いてみたいと思います。
自殺があったのは昨年の10月ですので、次男は中学生でした。
その当時は、大津市内の他校で自殺があったことは全く知りませんでした。
妻の話によると、特に学校から連絡もなく、学級通信などの配布物にも書かれていなかったということです。
報道がエスカレートしてきた先週は、教育委員会に爆弾を仕掛けたという男からの電話がありました。
それで、大津市役所の横の高校に行っている子供らは、部活を早めに切り上げて帰ってきました。
また、妻の話によると、最近は保護者が先生を評価するようになっているということです。
年に一度くらい評価用紙に記入して、学校に提出するということです。
評価によっては、先生の給料が減額されることもあるということでした。
担任のクラス内でいじめがあると、評価が悪くなって給料が下がるということなのです。
そのため一般的には、担任はクラス内でいじめがあっても、できるだけ隠そうとするということでした。
こうした状況を目にしたり、いろんな話を聞いて思うのは、みんな変だということです。
クラス内でいじめがあると、担任の評価が下がって給料も下がるのは、完全に評価方法を間違っています。
給料が下がるということは、生活や将来にも影響しますので、そんな評価方法では、誰だってマイナスになることを隠そうとするはずです。
子供の教育の前に、学校や教育委員会の教育を考える必要がありそうです。
そして、一番変なのは親です。
その中学校で、事件についての合同説明会が開催されたとありました。
開始早々に最前列の保護者が「生徒が亡くなっているのに、なぜ黙祷もないんだ!」と言うと、保護者から拍手がわき起こったということです。
「よーし、今日は学校や教育委員会に一発ぶちかましてやるぞー!」と息巻いている保護者が早くから学校に行き、最前列に陣取ります。
「学校や教育委員会は何をしているの!子供の教育を何だと思っているの!?」と思っている保護者が詰めかけます。
そして、開始早々に一発ぶちかまして、ヒーローが出現したかのように、周囲から拍手がわき起こるのです。
そこに、自殺した生徒を思う心はあるのでしょうか?
黙祷する気配がないのであれば、手を挙げて「亡くなった生徒のために黙祷しましょう」と言えばいいのです。
それに同意するのであれば、黙ってうなずけばいいでしょう。
それなのに、こうしたことが起こるのは、自殺した生徒はそっちのけで、学校や教育委員会を責め立てることばかり頭にあるからです。
ちなみに、こうした人ほど逆の立場になれば、隠したり逃げたりするものです。
そして、その出来事を一生懸命に報道しているマスコミ・・・。
明らかに変です。
こんな親に、まともな教育ができるとは思えません。
教育について書き出したら長くなるのですが、私は、学校は教育というより「教養」を教わり、勉強をする場だと思っています。
国かどこかが決めた内容を、先生が仕事として、たくさんの生徒に同じ内容を教えて、一斉に勉強しているのです。
冷めた言い方かも知れませんが、冷静に見れば、学校はこうした場ということです。
子供を教育するのは親の仕事です。
多くても何人かの自分の子供を、10年、20年かかって、全身全霊を捧げて教育するのが親の仕事です。
それなのに、自分の子供に問題が起こると、自分のことは棚に上げて、学校や先生の責任にする親が増えています。
子供の教育の前に、親の教育が必要になりそうです。
もちろん、変な親はごく一部で大半はまともだと思いますが、ニュースでは変な親がネタになりますので、余計に変という感じですね。
正義を振りかざして誰かを責め立てる行為は、誰もがやってしまいがちです。
本人は、それが正しいと思ってやっているのですが、その状態は、問題や論点がすり替わっていることがほとんどなのです。
私も十分に気を付けたいと思います。
●編集後記
メルマガという限られたスペースで詰め込んで書きましたので、舌足らずな点があったかも知れませんがご了承ください。
それにしても、いつの時代もいじめの問題はなくなりませんね・・・。
教える側の教育を見直すと、いじめも少なくなると思うのですが、実際は難しいですよね。
(この記事はメルマガで配信した内容です。読者の方から、「もっと広く伝えてください」と言われましたので、ここにそのまま掲載しました」
私は大津市在住ですし、去年は次男が中学生でしたし、先週は爆弾騒ぎで子供らが早めに帰宅したこともありましたので、思ったことを書いてみたいと思います。
自殺があったのは昨年の10月ですので、次男は中学生でした。
その当時は、大津市内の他校で自殺があったことは全く知りませんでした。
妻の話によると、特に学校から連絡もなく、学級通信などの配布物にも書かれていなかったということです。
報道がエスカレートしてきた先週は、教育委員会に爆弾を仕掛けたという男からの電話がありました。
それで、大津市役所の横の高校に行っている子供らは、部活を早めに切り上げて帰ってきました。
また、妻の話によると、最近は保護者が先生を評価するようになっているということです。
年に一度くらい評価用紙に記入して、学校に提出するということです。
評価によっては、先生の給料が減額されることもあるということでした。
担任のクラス内でいじめがあると、評価が悪くなって給料が下がるということなのです。
そのため一般的には、担任はクラス内でいじめがあっても、できるだけ隠そうとするということでした。
こうした状況を目にしたり、いろんな話を聞いて思うのは、みんな変だということです。
クラス内でいじめがあると、担任の評価が下がって給料も下がるのは、完全に評価方法を間違っています。
給料が下がるということは、生活や将来にも影響しますので、そんな評価方法では、誰だってマイナスになることを隠そうとするはずです。
子供の教育の前に、学校や教育委員会の教育を考える必要がありそうです。
そして、一番変なのは親です。
その中学校で、事件についての合同説明会が開催されたとありました。
開始早々に最前列の保護者が「生徒が亡くなっているのに、なぜ黙祷もないんだ!」と言うと、保護者から拍手がわき起こったということです。
「よーし、今日は学校や教育委員会に一発ぶちかましてやるぞー!」と息巻いている保護者が早くから学校に行き、最前列に陣取ります。
「学校や教育委員会は何をしているの!子供の教育を何だと思っているの!?」と思っている保護者が詰めかけます。
そして、開始早々に一発ぶちかまして、ヒーローが出現したかのように、周囲から拍手がわき起こるのです。
そこに、自殺した生徒を思う心はあるのでしょうか?
黙祷する気配がないのであれば、手を挙げて「亡くなった生徒のために黙祷しましょう」と言えばいいのです。
それに同意するのであれば、黙ってうなずけばいいでしょう。
それなのに、こうしたことが起こるのは、自殺した生徒はそっちのけで、学校や教育委員会を責め立てることばかり頭にあるからです。
ちなみに、こうした人ほど逆の立場になれば、隠したり逃げたりするものです。
そして、その出来事を一生懸命に報道しているマスコミ・・・。
明らかに変です。
こんな親に、まともな教育ができるとは思えません。
教育について書き出したら長くなるのですが、私は、学校は教育というより「教養」を教わり、勉強をする場だと思っています。
国かどこかが決めた内容を、先生が仕事として、たくさんの生徒に同じ内容を教えて、一斉に勉強しているのです。
冷めた言い方かも知れませんが、冷静に見れば、学校はこうした場ということです。
子供を教育するのは親の仕事です。
多くても何人かの自分の子供を、10年、20年かかって、全身全霊を捧げて教育するのが親の仕事です。
それなのに、自分の子供に問題が起こると、自分のことは棚に上げて、学校や先生の責任にする親が増えています。
子供の教育の前に、親の教育が必要になりそうです。
もちろん、変な親はごく一部で大半はまともだと思いますが、ニュースでは変な親がネタになりますので、余計に変という感じですね。
正義を振りかざして誰かを責め立てる行為は、誰もがやってしまいがちです。
本人は、それが正しいと思ってやっているのですが、その状態は、問題や論点がすり替わっていることがほとんどなのです。
私も十分に気を付けたいと思います。
●編集後記
メルマガという限られたスペースで詰め込んで書きましたので、舌足らずな点があったかも知れませんがご了承ください。
それにしても、いつの時代もいじめの問題はなくなりませんね・・・。
教える側の教育を見直すと、いじめも少なくなると思うのですが、実際は難しいですよね。
(この記事はメルマガで配信した内容です。読者の方から、「もっと広く伝えてください」と言われましたので、ここにそのまま掲載しました」