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適当に人を採用する

»2012年10月 4日
事業のヒント

適当に人を採用する

神 真一

事業アドバイザーとして、滋賀、京都で「楽しく正しい事業」に導く事業アドバイスをしています。

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プロパンガスの配送をやりながら、コンクリート製品製造の仕事をするという、二足のわらじを履く状態が少し続いていた頃、友人から仕事を探している人を紹介されました。

二足のわらじを履き続けるのはハードですので、何とかしなければと思っていたのと同時に、仕事を探している人と巡り会ったのです。

自分一人でも何とか仕事は回っていたので、絶対に人が必要というわけではなかったのですが、すでに事業拡大が頭にあったため、面接することにしました。

面接というよりも、事務所も何もありませんし、初めて人を雇用することになりますので、顔合わせという感じです。

良さそうな人だったのですが、年齢が少し気になりました。

私より6歳年上ですので、私が小学6年生だったら相手は高校3年生です。

そこまで極端ではありませんが、私もまだ20代半ばですし、何より経験も未熟でしたので、かなり引っかかる部分でした。

また、その人は事情があって稼ぎたいということでしたが、現時点では十分な仕事がありません。

それらの状況を考えると、本来ならば見送るべき状況だったのですが、他に仕事がないということでしたし、「何とかお願いします!」と言われていましたので、何とかするしかありません!

そして、その後の得意技にもなる「まあ、何とかなるだろう!?」ということで、採用することにしました。

相手も割とざっくばらんで適当でしたし、私も同じくらい適当でしたので、相性も良かったのでしょう。(笑)

今は十分な仕事がなくても、これから増やせばいいことですし、これをきっかけに何とか事業を拡大しようと思っていたのです。

そして、プロパンガスの配送をやってもらうことになったのですが、稼がなければならないのに、それほど仕事をする様子はありませんでした。

その様子を見ていると、責任を持ってやり遂げるというタイプではなく、その場しのぎで目先が良ければいいというタイプであることがわかりました。

最初にもそういう印象を受けたのですが、それが当たっていたのです。

また、私も十分な仕事が用意できませんでした。

それほど頑張って仕事をすることがなかったので良かったのですが、「話と違うのでは?」と言われたら返す言葉がありません・・・。

そんな事情もありましたので、仕事に対しては言いたくても言えませんでした。

当たり前の話ですが、こんな調子で人を採用してはいけないと反省したものです。

どっちもどっちという状態でしたが、一応、私は社長ですし、その方を雇用しているわけです。

初めてのことだらけで、いろんな勉強をしつつも、何とかしなければなりませんので頭をひねっていました。