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事業規模と売上、利益は比例するのか?

»2012年10月16日
事業のヒント

事業規模と売上、利益は比例するのか?

神 真一

事業アドバイザーとして、滋賀、京都で「楽しく正しい事業」に導く事業アドバイスをしています。

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コンクリート製品製造の請負に専念して、従業員が4人ほどになりました。

下請けですので親会社(元請け)があります。
親会社と同じ立場でもう一社元請けがあり、二者がライバル同士の立場にありました。

その中の一人が、私の会社に来ることになりました。

決して引き抜きのような形ではなく、その会社を円満に退職して、私の会社に来ることになったのです。

その協力会社の前は、私の親会社の会社にいましたので、とても複雑怪奇なことになっていたのですが、その点は大丈夫と判断しました。(笑)

バリバリの経験者ですので、当然ながら給料も高いのですが、それ以上に仕事をしてくれるはずですので、高給取りでも大歓迎です。

そうして、小さいながらも仕事ができる集団になりました。

元請けからは、元請けの取り分を差し引かれ、元請けの従業員の給料分を差し引かれた残りが私の取り分になっていたと思います。

つまり、一定の金額が手数料として売上から差し引かれ、元請けから人材を借りているような形ですので、その分が差し引かれ、残りが私の売上になるということです。

従業員の給料形態は忘れましたが、そんなに変動しなかったので、仕事をやればやるほど利益が出ることになります。

私の月収は100万円を軽く超えていました。

一人では稼げない金額ですが、人を使うことによって、それ以上の金額になるということです。

金額が全てではありませんが、100万円というのを一つのラインとして考えていましたので、この道を選んで正解だと思いました。

また、将来が保証されている大企業を辞めて、あらためて良かったと思ったのでした。

この時は、すでに自分には経営者としての実力があると思っていましたので、事業拡大を常に考えていました。

事業規模を拡大すればするほど売上も利益も増えますので、拡大しない理由はありません!

当時はそう思っていたのですが、実際は規模と売上、利益は比例しません。

グラフで書けばわかりやすいのですが、文章で書くと、ある程度までは規模と利益は比例しますが、ある点を超えると、規模が大きくなるにつれて売上が増えても利益は減ります。

そのまま規模が拡大すると、売上は増え続け、また利益が増え出すという曲線になります。

詳細は別の機会に書きますが、人件費増大にともなって経費が増えるのが大きな要因です。

当時は、経営の知識はゼロでしたので、そんなことは全く知りませんでしたし、どうなるかも考えていませんでした。

後で分かったことなのですが、現状が利益が出やすい状態だったということです。

このまま拡大すれば、売上は増えても利益は横ばいになって、減ることになります。

でも、そんなことを知る由もありませんので、次の事業拡大に向けて進んでいくのでした。