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ナンバー2交代で黒字転換

»2012年12月 8日
事業のヒント

ナンバー2交代で黒字転換

神 真一

事業アドバイザーとして、滋賀、京都で「楽しく正しい事業」に導く事業アドバイスをしています。

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契約変更によって売上が一気に落ち込んで、単月で赤字になってしまいましたので、現場のトップである会社のナンバー2を入れ替えて、新体制でスタートしました。

私自身もその工場で仕事をしていたのですが、私だけ別の仕事ですので、ナンバー2が現場を仕切ることになります。

その成果は、すぐに表れました。

効率良く仕事と人を動かしていき、作業は目に見えてスピードアップしていきました。

そして、すぐに単月で黒字転換となったのです。

トップに立つ者によって、組織が大きく変わるということを実感しました。

仕事をするメンバーはまったく替わっていませんし、先月と同じ仕事をしているのですが、動きが大きく違っていたのです。

やはり、会社は「人」次第であることを実感したのです。

そうなった原動力として、実力主義が明らかになったことが大きかったですね。

年齢も経験も上のナンバー2が入れ替わり、給料も大きく超えることになりました。

それは、まさに実力主義の証明です。

年齢や経験はまったく関係なく、やれば上に上がれることが明らかになりましたので、従業員のやる気が増しました。

今まではやる気がなかったのではなく、十分にやる気がある人材がそろっていたのですが、さらにやる気がアップしたということです。

また、言い換えれば、落ちることもあるのが明らかになりました。

会社のナンバー2といえば、いわば社長の右腕の人材ですので、簡単になれるわけではありません。

ある程度の組織になれば、「なりたくても無理!」といえる立場でしょう。

でも、それがあっさりと交代しましたので、現場では何が起こるかわかりません。

若い新入社員に仕事を教えていたと思っていたら、いつの間にか新入社員が自分の上司になっていることもあるのです。

もちろん、若い上司が名実とも上ですので、給料も上になっています。

ということは、立場が下がれば、当然ながら給料も下がるわけです。

やればやっただけのことがありますし、ならなければ、やらなかったなりの結果になってしまうわけです。

当然ながら、ケツに火が付きます。(笑)

別に私は「頑張らなかったら、立場も給料を下げるぞコラ!働け!」と言ったわけではありません。

でも、今回のナンバー2の交代は、口で言う以上の証明になりましたので、皆が頑張るようになったのです。

ここでのポイントは、皆がプラスに考えていたことです。

「うわー、落とされることもあるぞ。落とされないように頑張らねば!」と思っているのであれば、下ばかり見て落ちない程度の仕事をするようになります。

上司の顔色を見て仕事をするようなものですね。

そうではなく、「頑張れば認めてもらえるんだ!よし、頑張るぞ!」と思って、上を目指して頑張っていたということです。

それは、自分のためでもあり会社のためにもなりますので、その動きが効率的な作業に変わっていったのです。