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辞めていった人の復讐劇

»2012年12月10日
事業のヒント

辞めていった人の復讐劇

神 真一

事業アドバイザーとして、滋賀、京都で「楽しく正しい事業」に導く事業アドバイスをしています。

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組織改革によって黒字転換し、さらなる事業の拡大に突き進んでいきました。

メインとなる工場では、私自身が現場に入っていたこともあって、次々に人材を入れて勢力を拡大していました。

その元となるのは、工場長をはじめとする工場の人との関係です。

工場長とは仲が良くて、よくゴルフに行っていましたし、それ以外の役職者や従業員とも仲が良かったので、いろんな話が次々に起こっていました。

そして、良い人材を入れ続けましたので、勢力が拡大できるのは当然と言えます。

しかし、私が勢力を拡大するということは、どこかが勢力を縮小することになります。

工場の仕事量は限られていますので、ある程度増やすことができても限界があります。

そのため、他の協力会社の人材が減れば、私の会社の人材が増えるようになっていました。

さらに、意図的に他の協力会社の仕事を減らして、私の会社の仕事を増やす流れにもなりました。

結果として小さな協力会社が1社、2社と去って行き、工場を仕切っていた3人組の社員も仕事を追われることになりました。

その3人とは仲が良かったのですが、私が勢力を拡大するにつれて居場所がなくなっていき、関係もギクシャクしてしまいました。

そして、ついに仕事中に3人そろって工場を辞めることになったのです。

3人が荷物を車に積んでいる姿を見て話しかけに行こうと思ったのですが、周りに止められたのでやめました。

別に私が意図的に追い出したわけではありませんが、何か申し訳ない気持ちがしていました。

でも、その方が工場のためでもありますし、そういう流れになったのですから、これはしょうがないことです。

もし、工場が必要としてる人材であれば、そんなことにならなかったでしょうし、仕事の途中で急に辞めることもなかったでしょう。

それから間もなく、3人組が工場の脅迫を開始しました。

工場の排水を採取して、何かの物質が基準値を違反していることを突き止めて、それを公開されたくなければ、私の会社を追い出して、3人を復帰させるように脅してきたのです。

私は間接的に聞いただけですが、かなりの勢いだったということでしたので、工場長からは、身の回りに気を付けるように言われました。

私の家族も含めて手を出す可能性もあるということで、しばらくは気を付けるようにしました。

この件に関しては、工場側が毅然とした態度を取ったこともあって、すぐに収まりました。

3人組が何とか仕事に復帰して、私を追い出したいという気持ちはわからなくありませんが、こんな行為をしては、自爆してるのと同じです。

もし、工場側が3人組を復帰させようと思っていても、こんなとんでもない行為をする人とわかったら、絶対に復帰させることはありません。

少し考えればわかりそうですが、3人組はそれが正しいと思ってやっていたわけです。

認めてもらおうとするのであれば、力ずくで無理やり認めさせるのではなく、実力を認めてもらわなければなりません。

「おい、頼むから認めてくれ!」と叫んでも、認めてくれないばかりか逆効果で終わりです。

あくまでも実力社会ですし、来る人がいれば去る人がいるのは自然なことですが、しばらくは気持ちに引っかかったものが残る出来事でした。