何気ない雑談のような話から、ステンレスプールを作ることになりました。

「ステンレスプール工作セット」のような物があり、説明書通りに組み立てて完成すればいいのですが、もちろんそんなことはありません。

子供が遊ぶプールではなく、25m、50mプールを一から造るのです。

しかも、設備もノウハウも実績も経験も何もありません。

少し前にプールがステンレス製なのを知って、管理者と称して一つの施工現場を何度か見学したにすぎません。

見学している時は、自分の会社が製造するとは思っていませんので、適当にしか見ていませんでした。（笑）

現場でパーツを溶接しているのを見て、「これはとても無理だ」と思いました。

見るからに普通の溶接ではなく、今まで見たことがないような腕の動きで、熟練した職人技だったからです。

その前に、工場でいろんな形のパーツを作る必要がありますので、とてもじゃありませんが、どう考えても簡単に手を出せる代物じゃありません。

でも、ふとした雑談のような話から、簡単に手を出してしまいました。（笑）

当時の私は行け行けですので、どんな事業でもチャンスがあれば、手を出す勢いでした。

現場を見て無理とわかっていても、ステンレスプールの製造メーカーになれるチャンスですから、このチャンスをみすみす見逃すわけにいきません！

でも、やると返事したものの、何をどうやったらいいのかが、さっぱりわかりませんでした・・・。

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今までは、やったことがない仕事でも「経験があります！」と言って、その繰り返しで事業を拡大してきました。

はっきり言ってめちゃくちゃですが、それでも何とかなったのです。

何とかなったというよりも、従業員に何とかしてもらったことになりますね。

でも、さすがに今回は工場内の業務ではありませんし、未知の仕事の工場での製造から現場施工までをメーカーとしてやるわけです。

しかも、いきなり公共施設の工事現場なのです。

めちゃくちゃどころの話ではありませんが、私のめちゃくちゃぶりが炸裂することになります！（笑）

私の過去の話をすると、このプールメーカーの話が一番興味を持って聞いてもらえます。

何も知らない者が大手と競争して仕事を取って、メーカーとして突如として現れ、業界に激震が走り、業界が変わっていくのです。

少々大げさな表現かも知れませんが。（笑）

そんなこともあって、このブログでは、少し詳しく書いていきたいと思います。

すべて事実ですので、詳しく書けば事実だけを書いて、発想のヒントが少なくなってしまうかも知れません。

でも、その事実自体が発想のヒントになっていると思いますので、単なる自分史になるのを注意しながら、また、その当時を思い出しながら、書いていきたいと思います。

では、次回からお楽しみに！

（楽しみにしている人はいるのだろうか・・・？）