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手形を使って発注先を確保

»2013年3月 4日
事業のヒント

手形を使って発注先を確保

神 真一

事業アドバイザーとして、滋賀、京都で「楽しく正しい事業」に導く事業アドバイスをしています。

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ステンレスプールのパーツを製造できるプレス工場があったのですが、支払いがネックとなって受けてもらえませんでした。

他の工場を当たっても同じ結果になりますので、何とかしなければなりません。

幸いなことに先払いは必要なく、完成後の後払いでいいということでした。

とにかく、確実に回収できるのであれば問題ないということでしたので、メインの取引先であり、プール工事の親会社になるメーカーの支店長に相談に行きました。

その会社から私の会社への支払いは、手形になるということです。

検討した結果、その手形を何度かに分割してもらい、パーツ製造工場に支払う額面の手形に、私の会社が裏書きして渡すことになりました。

私の会社の手形では、第三者から見れば信頼も何もありませんが、上場企業の手形ですので、悪く考えても不渡りになる可能性はほぼ皆無です。

さらに、私の信頼ある裏書きがありますので、鬼に金棒です!

吹けば飛ぶような信頼ですが。(笑)

その話をプレス工場にしに行こうと思ったら、支店長が一度工場を見たいということで、一緒に行くことになりました。

これで支払いの懸念がなくなりますし、支店長が同行すれば、雲をつかむような話でないことが具体的にわかります。

早速、支店長と一緒にプレス工場に行って話をすると、あっさりと決まりました。

その工場は下請け仕事がほとんどでしたので、後払いや手形は普通だということです。

ただ、何度か不渡りを食らった経験もあり、今回は金額も大きいので、それだけは絶対に避けたいということでした。

タウンページで探して突撃するという必殺技から、こうして発注先を確保したのでした。

こうしてパーツの製造ができることになり、すでに図面も手に入っていますので、工程の半分ができることになります。

あとは現場での組み立てと塗装工程が残っていますが、いつもの調子で何とかなるだろうと思っていました。

ここまで準備できましたので、次はいよいよ受注の確保になります。

でも、この時点ではまだ何も決まっていないのでした。(笑)

(大丈夫か、おい・・・)