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図面が完成する

»2013年3月10日
事業のヒント

図面が完成する

神 真一

事業アドバイザーとして、滋賀、京都で「楽しく正しい事業」に導く事業アドバイスをしています。

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設計事務所を紹介してもらえましたので、早速、他社の図面を持って話に行きました。

建築設計が主業務ということで、壁にはいろんな家の絵が額に入れて貼ってありました。

従業員は数人規模で、よく見かける設計事務所という感じです。

それらの絵や事務所内を見ていると、とてもセンスがいいことはわかりますが、今回の案件はステンレスプールの設計ですので、センスも何も必要ありません。

「センスはいいけど、ちょっと違うかなあ・・・」と冷や汗が出そうでしたので、扇子であおぎました。

あ、つまらないネタを入れてしまいました。(笑)

社長と話をしてみると、プールの設計は今までやったことがないしジャンルも違うけど、新たな分野としてチャレンジしたいという前向きな姿勢でした。

他社の図面を見せると、「これを参考にすれば何とかなりそう」ということでしたので、依頼する前提で話が進みました。

「構造に影響しない部分を変えてください。たとえば、ここはこんな感じでいいんじゃないですか?」

「そうですね。実際のプールも見て変更してみます」

「構造計算もこんな感じで、これを真似してもらって、必要なところだけ計算してもらったらいいと思いますよ?」

「そうですね。重要な部分ですので、これを参考にしてこちらで作ります」

「2社の図面がありますので、いいとこ取りをしてもらったら、最小限の手間で図面ができますよね!まあ、楽勝じゃないですか?ガハハハ!」

「ハハハ、そうですね。参考にさせてもらいながら、きっちり仕上げますよ!」

こんな感じで、私が軽く適当に考えているのに対し、きっちりした姿勢で仕事に挑むあたりは、さすが設計事務所の社長という感じです。

(おい、軽く適当かい?)

でも、まじめくさった堅いタイプではなく、冗談も言いながら話ができる方でしたので、あっという間に仲良くなって、その場で依頼してきました。

あとは任せておいて、図面ができ上がるのを待つだけですので、大船に乗った気分でした。

「大船に乗った気分」は使い方が違うかも知れませんが、任せておけば図面ができ上がりますので、気持ちは次の工程に向いていました。

「任せる」と「ほったらかし」は紙一重といえますし、全然違うともいえます。

私の場合は「任せる」ではなく「ほったらかし」に限りなく近いわけですが、これもちゃんとしたやり方なのです!

要するに「丸投げ」ですね。私の得意パターン炸裂です。(笑)

その後、何度かやりとりをしたり、事務所に行って話をすることもありました。

いま思えば、ほとんどプールのことを知らない私からの依頼で、よくそこまでやってもらえたなと思います。

普通は、私がプールのことをよく知っていて初めての設計事務所に依頼するか、私が知らない場合は、プールの設計をやったことがある設計事務所に依頼するかのどちらかになるでしょう。

でも、今回は他社の図面があるとはいえ、お互いが初めての仕事ですので、不安材料が満載のはずです。

普通なら「ちょっと待てよ?」と思いますよね。(笑)

でも、私は普通ではありませんので、普通ではない人たちが集まることになり、普通ではやらないことをやり、うまくできてしまうということです。

「知らぬが仏」という感じですね。

使い方が違うかも知れませんが。(笑)