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工場でステンレスプールのパーツ製造をしている途中で、急ぎの相談があるから来てくれと言われたので、すぐに行きました。
プレス機で曲げたパーツを溶接している工程で、歪みがどうしても生じるということで、作業を中断していたのです。
どんな溶接でも、スポット溶接のような「チョン付け」でなければ、熱による歪みが生じます。
高熱で金属を溶かしながら接合しますので、加熱された部分が熱によって膨張して、冷却されるとともに縮んでいきます。
理論的には元に戻りそうなものですが、実際は縮む力の方が大きくて、溶接した面が縮むことになります。
棒状のパーツであれば、反対側に熱を加えて真っ直ぐにすることができます。
この方法は邪道に近いですが、実際はよく使われています。
しかし、今回のステンレス板のような広い面を持っていれば、下手に裏側に熱を加えると、ベコベコになる可能性がありますし、真っ直ぐにするのは難しいのです。
ステンレスプールの側板の上部には、パイプの中で水が流れる部分や排水溝がありますので、結構複雑になっています。
それが一直線になりますので、いろんな方向から熱が加わって、どうしても曲がってしまうということでした。
直線を一気に溶接するよりも、間を空けて少しずつ溶接すれば曲がるのはマシになるのですが、それでも曲がってしまうので、試行錯誤しているということです。
そこで、水路になる部分にセパレータを入れれば、歪みが最小限になると言われました。
実際にセパレータを入れた試作を見てみると、水路の中に50センチ間隔で小さな鉄板が斜めに入っています。
文章では何のことかわからないと思いますが、何となくわかってください。(笑)
要するに、水が通る四角いパイプ部分に、斜めに小さな板が入っているということです。
水の流れに対して板は平行に入っていますので、ほとんど水の流れに影響しません。
でも、50センチ間隔で入っていますので、水がプールを一周する間には、かなりのセパレータがあることになります。
※この写真の赤丸印の下が四角い水路になっていて、水が循環しています。ここに50センチ間隔に障害物が入っているということです。
この部分の話をズラズラと書いていたわけです。
(最初から写真を出せよ!)
ここだけの話ですが、どれくらいの勢いで水が流れるのか知りませんし、どれくらいの影響があるのかもわかりません。(笑)
セパレータで補強しているということは、本来はかかるべきじゃない力がかかっていることになりますので、どこかに影響するかも知れません。
でも、それしか方法がないと言われれば、「それでも何とかしてください!」とは言えません。
作業は中断していますし、誰かに聞くに聞けません・・・。
聞いたとしたら、「図面にない物を入れるのはダメ」と言われるのはわかっていますし、下手を打つことになりかねません。
少し考えた結果、「見えない部分ですし、そんなに影響があるわけじゃないですから、それでいきましょう!」と言いました。
工場長からは、「勝手に決めて大丈夫ですか?」と聞かれましたが、「水路も十分余裕を見ていますので、大丈夫ですよ!ガハハハ」と答えて、作業を進めてもらうことにしました。
水路が十分に余裕を見ているかどうか知りませんし、そもそも、どれくらいの速さで流れるのかも知らないわけですが、態度だけはいつも通り余裕だったのでした。
プレス機で曲げたパーツを溶接している工程で、歪みがどうしても生じるということで、作業を中断していたのです。
どんな溶接でも、スポット溶接のような「チョン付け」でなければ、熱による歪みが生じます。
高熱で金属を溶かしながら接合しますので、加熱された部分が熱によって膨張して、冷却されるとともに縮んでいきます。
理論的には元に戻りそうなものですが、実際は縮む力の方が大きくて、溶接した面が縮むことになります。
棒状のパーツであれば、反対側に熱を加えて真っ直ぐにすることができます。
この方法は邪道に近いですが、実際はよく使われています。
しかし、今回のステンレス板のような広い面を持っていれば、下手に裏側に熱を加えると、ベコベコになる可能性がありますし、真っ直ぐにするのは難しいのです。
ステンレスプールの側板の上部には、パイプの中で水が流れる部分や排水溝がありますので、結構複雑になっています。
それが一直線になりますので、いろんな方向から熱が加わって、どうしても曲がってしまうということでした。
直線を一気に溶接するよりも、間を空けて少しずつ溶接すれば曲がるのはマシになるのですが、それでも曲がってしまうので、試行錯誤しているということです。
そこで、水路になる部分にセパレータを入れれば、歪みが最小限になると言われました。
実際にセパレータを入れた試作を見てみると、水路の中に50センチ間隔で小さな鉄板が斜めに入っています。
文章では何のことかわからないと思いますが、何となくわかってください。(笑)
要するに、水が通る四角いパイプ部分に、斜めに小さな板が入っているということです。
水の流れに対して板は平行に入っていますので、ほとんど水の流れに影響しません。
でも、50センチ間隔で入っていますので、水がプールを一周する間には、かなりのセパレータがあることになります。
※この写真の赤丸印の下が四角い水路になっていて、水が循環しています。ここに50センチ間隔に障害物が入っているということです。
この部分の話をズラズラと書いていたわけです。
(最初から写真を出せよ!)
ここだけの話ですが、どれくらいの勢いで水が流れるのか知りませんし、どれくらいの影響があるのかもわかりません。(笑)
セパレータで補強しているということは、本来はかかるべきじゃない力がかかっていることになりますので、どこかに影響するかも知れません。
でも、それしか方法がないと言われれば、「それでも何とかしてください!」とは言えません。
作業は中断していますし、誰かに聞くに聞けません・・・。
聞いたとしたら、「図面にない物を入れるのはダメ」と言われるのはわかっていますし、下手を打つことになりかねません。
少し考えた結果、「見えない部分ですし、そんなに影響があるわけじゃないですから、それでいきましょう!」と言いました。
工場長からは、「勝手に決めて大丈夫ですか?」と聞かれましたが、「水路も十分余裕を見ていますので、大丈夫ですよ!ガハハハ」と答えて、作業を進めてもらうことにしました。
水路が十分に余裕を見ているかどうか知りませんし、そもそも、どれくらいの速さで流れるのかも知らないわけですが、態度だけはいつも通り余裕だったのでした。