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「メールはニガテ」 じゃもったいない!ビジネスメールの極意!(基礎編)

「メールはニガテ」 じゃもったいない!ビジネスメールの極意!(基礎編)

貫洞 沙織(かんどう・さおり)

社長業5年目です。接客、営業の仕事をしております。趣味は体を鍛えること、読書、ドライブ、漫画です。自由に生きましょう!

当ブログ「風を切って走る!走る社長の軽快ブログ」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/kando/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


 こんにちは!走る社長、貫洞(かんどう)です。毎回あれがもったいないこれがもったいないと書き散らかしておりますが、まとめると

・会話のネタがたっぷりつまった「新聞を読まない」のはもったいない
・会話のテクニックが不足しているために「飲み会はニガテ」なのはもったいない
・小手先の話術不足に囚われて「スピーチはニガテ」と思い込んでしまうのはもったいない

 と3つのテーマについて掘り下げたところです。これらは皆「会話」における「もったいない」です。今日は「文章」についての「もったいない」を掘り下げていきます。最近、お会いすると丁寧で素敵な方なのに、文章(主にメール)がもったいない方が、とっても多いのです。

 

 まずは、以下のメールA を読んでみてください。


メールA 

件名:資料送らせて頂きます。

○○株式会社 ○○様

いつも大変お世話になっております。株式会社○○の○○です。
先日ありがとうございました。

早速ですが、先日お話させて頂きました資料送らせて頂きます。
おそらく数値は合ってるかと思いますが、念のためご確認くださいませ。

※万一ファイルが開けない、見れない等あればご連絡くださいませ。

では今後ともどうぞよろしくお願いいたします。



 次に、以下のメールB を読んでみてください。
伝えている内容は全く同じです。言葉に注意して読んでください。

 


メールB 

件名:○○の資料を送らせて頂きます ○○です

○○株式会社 ○○様

いつも大変お世話になっております。株式会社○○の○○です。
先日はありがとうございました。

早速ですが、先日お話させて頂きました資料を送らせて頂きます。
おそらく数値は合っているかと思いますが、念のためご確認くださいませ。

※万一ファイルが開けない、見られない等あればご連絡くださいませ。

では、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

 
 メールとメールは、内容はほとんど変わらないのに、メールAは何だか気持ちが悪い。そんな風に感じられたのではないでしょうか?簡単にまとめると、メールAは以下の3点で「残念」なのです。



1.「てにをは」の使い方が適切でない

例) ×先日ありがとうございました ○先日ありがとうございました
    ×資料送らせて頂きます    ○資料送らせて頂きます
   

 最近特に多いのが、「を」を抜いてしまう表現方法です。新聞の見出しなどでは字数を絞る為に「6年ぶり政権交代」などの表現がアリとされていますが、本来であれば「6年ぶり政権交代起こりました」 です。「御見積書送信させて頂きます」もビジネスメールの文中でよく使われますが、個人的には「お見積書送信させて頂きます」 の方が丁寧だと感じます。
 上記のように、必要以上に「を」や「は」を省略してしまうのは時として文章の流れがスムーズでなくなってしまうので、気を付けた方が良いでしょう。



2.「ら抜き言葉」「い抜き言葉」が使われている

例) ×数値は合ってる    ○数値は合って
    ×見れない        ○見れない

 数年前から問題視されておりましたが、最近さらに顕著です。「やらされてる感」などは、一瞬「い抜き言葉」だと感じないほど浸透している日本語です。(本来であれば「やらされてる感」です) このように一般化されてきているとは言え、ビジネスメールの場では、きれいな日本語を使った方が印象が良いものです。「やってる」と「やっている」では印象が全然違います。もう一歩進んで「やっている」を「実施している」等の言葉に言い換えると更にビジネスの場にふさわしい言葉になります。



3.件名の付け方が適切でない

例) × 資料送らせて頂きます  ○ ○○の資料を送らせて頂きます ○○です

 前提として、件名は本文ではないので「、」や「。」などの句読点は打ちません。これらは文(本文)にのみ使われるものです。
 そして、件名は一番に相手の目に入る部分です。忙しい方であれば件名を見て「すぐ読むメール」「後で読むメール」「どうでもいいメール」と仕分けてしまうでしょう。相手の方が忙しい方である可能性を考慮すると、自分の名前や特定の用件を示す言葉を一つ入れておく方が、件名だけに賢明です。

 私の場合は、名前が珍しいのでそこを利用して件名を「お世話になります 貫洞です」 のように書く事が多いです。
 大事な用件の場合は  【重要・御見積書を再送致します】○月分~○月分  のような件名を付ける事もあります。

 

 基本中の基本ばかりですので、誠読者の方々にとっては当たり前の事ばかりかと思いますが、ふと気を抜くと、自分の日本語が正しいかどうか、見失ってしまうこともあるかと思います。言葉はその人を表すツールの一つですから、大事に使っていきたいですね。

 では、次回は「メールはニガテ」 じゃもったいない!ビジネスメールの極意(応用編) にてお会いしましょう!