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学べる店舗数値力6『値入』

学べる店舗数値力6『値入』

川乃 もりや

とあるところで、とあるコンビニのオーナーをしている、「川乃 もりや」です。事情により、匿名です。とあるコンビニの元社員が仕事や感じたことを、時にはコンビニの内情のあれこれをブログにしちゃいます。みなさんお付き合い下さい。

当ブログ「とあるコンビニオーナーの経営談議」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/kawarimonoya/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


値入高・値入率そんな数値を店では使う。消費者にはあまり馴染みの無い言葉だろう。しかし、消費者にこれほど関係する数値は無いのだ。

値入とは
値入高=商品売価-仕入原価
値入率(%)=値入高÷商品売価×100
ん?粗利益とは違うの?
厳密に言えば違います。粗利益は商品のロス等も含まれた商品販売完了後に算出される数値であり、値入は当初の取引で決まった原価と売価の差額であるのです。

では、この値入お客様にどのような関わりを持つモノなのでしょう。
ズバリ、値引きです。スーパーやコンビニ、その他の物販において売り場にあるであろう値引き商品。ご奉仕価格だなんだ言っていても、店舗経営は商売です。利益をもたらさないことは絶対にやりません。
まず、先程の式「値入高=商品売価-仕入原価」を言い直しておかなければなりません。「値入高=メーカー希望小売価格-仕入原価」と言ってイイでしょう。現在では、オープン価格の時代ですので、このメーカー希望小売価格という言葉は使わないことも多いのですが、何も無いところに原価の設計も出来ないのでしょう。(営業畑で育った者なのでこの辺の商取引関係はあまり詳しくない汗)ともかく、この値入の幅が大きければ大きい程値引きの設定はやり易いのです。

そこでメーカー側と小売側は、商取引内で色々と交渉事を重ねて値入というものを決めていくのです。
例1;「期間セールを実施するので、原価を安くしてくれ」
これは、値入高がセール値引き分に反映される例です。10円原価が下がれば売価を10円下げても店の利益高は変わりませんからね。
例2;「新商品を早く仕入れるから原価を安くしてくれ」
新商品を導入するからには、既存の商品を売り場から撤去もしくは、既存商品の売り場スペースを減少させなければなりません。撤去の場合は、廃棄ロスコストが掛かるし、売り場減少は売上減少につながります。よって、そのマイナス面をカバーする為の原資として安くなった減価分を充当しているのです。コンビニで新商品展開が早いとされているのはこのためです。

しかし、この値入幅。昨今非常に減少してきております。
商品が良質になっているのですが、世はデフレ、商品の良質さが販売価格に反映出来なくなっているのです。小売店側としては非常に危機感があります。メーカー側は原価の設定だけをすればいいのでしょう。しかし、売価との利幅で生きている小売店は厳しい状態が続いています。商品価格は上がらないのに人件費等の諸経費は上がってます。では販売価格を上げれば良いのかというとそうではありません。今の世の中、情報の広がりが早いのですから、個店で販売価格を操作することは不可能と言っていいでしょう。是非、メーカー側は小売店の利益も考えて商品設計をすることを お 願 い し ま す (笑←この笑の意味は深いですよ!!