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フランチャイズって?
とあるコンビニオーナーの経営談議
フランチャイズって?
とあるところで、とあるコンビニのオーナーをしている、「川乃 もりや」です。事情により、匿名です。とあるコンビニの元社員が仕事や感じたことを、時にはコンビニの内情のあれこれをブログにしちゃいます。みなさんお付き合い下さい。
当ブログ「とあるコンビニオーナーの経営談議」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/kawarimonoya/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
みなさん、フランチャイズシステムについてはご存じですか?
コンビニエンスの多くの店舗が、本部とフランチャイズ(FC)契約を交わして
はじめて、看板の付いた店舗を運営出来ます。
本部自身が運営している店舗もありますが、地域に1店舗といった具合です。
研修や販売実験などを行なう為に必要最低限といったところです。
ちなみに、本部側を「フランチャイザー」加盟店側を「フランチャイジー」と、呼び
「ジーとザーの関係」などと使います。
各社、契約内容は微妙に違いますが、契約には大きく2種類のパターンがあります。
一つは、自分の土地建物でコンビニの看板とシステムを導入するパターン
もう一つは、本部が土地建物を用意して、経営するパターンとなります。
私の契約は後者の契約に当たります。
それぞれ月々支払うお金「ロイヤリティー」と、言いますが
その「ロイヤリティー」の割合が変わってきます。
もちろん、自分の土地建物で契約する方が月々の支払割合は低いのですが、
本部に土地建物を用意してもらう契約も、支払割合は高いがメリットもあります。
最大のメリットは、低い投資金額で始められるということでしょう。
属するチェーンによって、契約時に必要な金額は違いますが
500万円もあれば、始められます。
対し、自己物件で始める場合には、自ら店舗の様式に改装しなければなりません。
しかも、売上不振時においても辞める決断が鈍るのが、自己物件でやるが故です。
本部借り上げの物件であれば、契約年数が終了時にはもちろん
売上不振で辞める際にも、契約に沿って辞めればイイだけです。
条件等が様々な為、一概に言えませんが負債やトラブルが残ることは無いでしょう。
そんな、気軽さもあってか、脱サラでフランチャイズ契約をする人が多いです。
時世柄もあって、退職金を使って御子息と一緒に始める方も多いようです。
※日本では、個人が契約事に慣れていないこともあり、過去FC契約解約後
様々なトラブルを残していることも事実です。
契約の際は、様々な状況を想定し慎重な契約が必要です。
一つ、私が言っておきたいことは、契約書は本部側が作成しているのです。
作成者側が、不利になるような契約書は無いと思って良いでしょう。
このフランチャイズ契約の仕組みは一体誰が考え出したのかは分かりませんが、
非常に良く出来ているモノだと感心されられます(良くも悪くも)(笑
本部側からしてみれば、自身が運営しなくても売上(ロイヤリティー)が入ってきますし
契約者側からしてみれば、経営方法がパッケージングされていますので
未経験者でも、研修等を受ければ流れに乗って運営していけます。
もちろん、双方に色々と落とし穴があることも事実です。
本部側からしてみれば、店舗が不振であっても、経営者側が不利益でなければ
簡単に店仕舞いは出来ません。
(本部借り上げ物件においては、赤字店も少なくありません)
また、経営者側からしても経営する前考えていた感じと違うって位じゃ
簡単には辞められません。(10年から15年はやらないとイケないでしょう)
不振店を掴まされたら、それこそ目も当てられません。(汗
基本的に商売が好きじゃない限り、やろうと思わない方が良いでしょう。
運に恵まれない限り、楽をして儲けることは出来無いのですね(笑