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新聞TVの限界とこれからの有料コンテンツに求めたいもの
»2012年9月16日
とあるコンビニオーナーの経営談議
新聞TVの限界とこれからの有料コンテンツに求めたいもの
とあるところで、とあるコンビニのオーナーをしている、「川乃 もりや」です。事情により、匿名です。とあるコンビニの元社員が仕事や感じたことを、時にはコンビニの内情のあれこれをブログにしちゃいます。みなさんお付き合い下さい。
当ブログ「とあるコンビニオーナーの経営談議」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/kawarimonoya/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
昨今、有料コンテンツというカテゴリーが確立されてきているようですね。Business Media 誠でも、先月から有料コンテンツを開始しています。→「Business Media 誠」のココだけの話
筆者は、なんであれサービスは有料であるべきと考えているので、これら取り組みは賛同できる。しかし、筆者自身は有料コンテンツを受けてはいない。何故かというと、未だ有料コンテンツに対して不安が拭い切れないからだ。
不安とは、対価に見合うものが提供されているのか?という不安だ。もちろん、その不安というのは、ネット内だけではなく、実生活においても常にあることなので、取り立て騒ぐことではないとも言える。
本日は、ブロマガ等の情報有料コンテンツについて考えてみたいと思う。
◯視聴者数が多くなればツマらなくなる
新聞、TVといった、今までの有料コンテンツが斜陽化してきたのは何故だろうか。(TVの民放は無料だが、TVを持っている限りNHK受信料は払わなければならないので(特殊事例を除き)TVも有料コンテツとする)
それぞれ創設期は大変面白かったのだろうと推測する。(そうでなければ、拡大して行かないからね)ところが、視聴者数が拡大していけば、様々な人の思惑が入り乱れてくる。そして、内容が平均化してしまうのだ。平均化された情報など誰が面白いと思うだろう。
では「情報提供者が好きな事を書き(やり)続ければいいじゃないか」と、思われるだろうが、無理だと筆者は考えている。何故ならば、好きな事だけを提供し続けるには、視聴数を減らすリスクを伴うと、情報提供者側は考えてしまうからだ。ある程度の大きさの情報提供者は、企業体となってしまう。企業である以上、永遠に成長し続けなければならないという命題ができてしまうからだ。
その命題に逆らってまで、好きな事だけをやり続けるというのは、現日本においては、ハードルが高いことだと思う。多くの視聴者を持っている新聞やTVの限界が、そこにあるのだろう。
◯視聴者数が多くなれば、情報の希少性が失われる。
当然、多くの視聴者を対象に情報を提供すれば、現在の情報社会、それら情報はあっという間に広まってしまいます。有料コンテンツに入会すれば、情報を受けるスピードが早いというメリットは受けられますが、やはり希少性という意味では価値が下がるのはやむをえないでしょう。(情報の希少性とは、時間が経つに連れて薄まっていくものなのだなぁと、書きながら思ってみた)
筆者は現在、外資系企業と組み、コンサルティングを行なっている。コンサルティングも一種の情報提供者だ。外資系なので、報酬はドルで支払われている。1時間の報酬は300ドル。何故、そのような金額を払ってもらえるかというと、提供する情報に希少性があるからだと自負している。(もっと希少性が出せれば価格もあげられるのでしょう)
筆者の提供する情報に希少性がなくなれば、当然コンサルティングの仕事は失われる。
と、以上2つの不安を筆者は持っています。それが現在、有料コンテンツに金を払うことを躊躇している要因です。
よって、筆者が有料コンテンツに求めるモノは、
「視聴者の意見なんて聞いてたまるか!コッチの提供したい情報しか提供しないぞ!!」というポリシーを持っているコンテンツ
「他じゃ聞けない(見られない)希少性のある情報を提供するよ!」と、考えているコンテンツ
以上2点が、金を払いたいコンテンツの条件です。
そんなコンテンツをお知りの方は、コメントで教えていただけたら幸いです。(職業上サービスについて書かれているものがいいです)
「そんなこと教えられるか!それこそ希少性が失われるじゃないか!!」と、おっしゃるかもしれませんね。
最後に少し宣伝。
門外漢の筆者(ただのコンビニ親父ですから)が有料コンテンツについて書いていても、それこそ希少性のかけらも見えないですね。
もっと有料コンテンツについて知りたい方は、9/19(水)21:00~放送のビジネステレビ誠で、「ブロマガ1カ月、ネットの有料コンテンツの未来を考える」というテーマを取り上げるようですので、どうぞご覧ください。