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コンビニのエロ本陳列論争

コンビニのエロ本陳列論争

川乃 もりや

とあるところで、とあるコンビニのオーナーをしている、「川乃 もりや」です。事情により、匿名です。とあるコンビニの元社員が仕事や感じたことを、時にはコンビニの内情のあれこれをブログにしちゃいます。みなさんお付き合い下さい。

当ブログ「とあるコンビニオーナーの経営談議」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/kawarimonoya/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


 巷で騒がれているらしい。
 
 季節の変わり目に地域のPTA軍団が大挙して店にやってくる。別に何を言われるわけではないが、陳列の状況を確認して回っているらしい。
 たまに、小学生がエロ本回りに集まることはあるが「子供の見るものじゃないだろう」と、声をかけると一目散に逃げる、そんな状況だ。

 賛否は、それぞれの立場で意見が変わってくるだろうから、敢えて書かないでおくが(また荒れるの嫌だし 笑)、コンビニが少量の利益に固執するのは、経営者としてよく分かる。ちょっと、利益計算をざっくりとしてみた。当然、各店違うだろうが参考になればと思う。

雑誌全体の販売数の内、青テープで封をされている雑誌の販売は4.8%〜5%の間
売上で22000円粗利益では6500円〜7000円
本部様への上納金と経費を引いたら1ヶ月3000円前後の利益

 と、いった所だ。「なんだたかが3000円ぽっちかよ」と、思われるだろうが、コンビニの商売は、この数千円数百円の積み重ねだ。しかも、エロ本だけを購入して帰る人もほとんど居ないので、相乗効果として考えられる利益はプラスアルファある、決して馬鹿には出来ない。

 本日は、そんなことは横において、コンビニのエロ本は女性から見ると、どう感じるのだろう?など、考えていたら「あ〜こりゃ反対するのも分かるわ」という考え方があるので、書いてみようと思う。

 まず、バイトの女性陣に聞いてみたが、答えに困るようで「別にどうでもいい」という回答がほとんどだった。
 なんだどうでもいいのかぁと、思考を止めようとした時、ふと頭をよぎったのだ。女性は女性の裸体をどう見ているのだろう?見た時にどう感じるのだろう?男が男の裸に対する考え方と同一なのか?

 よく分からなかった。銭湯などに行けば、当然のことながら同性の裸は見放題だ。しかし、それはエロの世界とは丸で違う。
 そこで、こんなことを思い浮かべてみて下さい。コンビニのエロ本が男性表紙のエロ本だったら、こんなタイトルが売り場に並ぶ。

『テラおっさん』『制服男子』『三十路、四十路夫』『熟男悶絶!巨乳をゆらせて』

 もういいや、書いてて気持ち悪くなってきた。さて、これら雑誌が本当に並んでて「別にいいじゃん」と、思われる男性は、真の賛成派と言えよう。
 筆者は、現状の利益を惜しみつつ「こんなんだったら、売りたくないなぁ」などと、考えてしまった。利益を追求できない駄目な経営者なのかもしれない。