福井鉄道は、「お父さん犬」を北府駅（福井県越前市）の名誉駅長に任命したそうです。4月12日から5月30日まで、越前武生駅に常駐して乗客にご挨拶をするとのこと。「お父さん犬」とはもちろん、ソフトバンクのCMに登場するお父さん。いつもCMを楽しみにしている方も多いと思います。その「お父さん犬」が一ヵ月以上も常駐するというので何事かと思ったら、、、

ぬいぐるみでした。

・福井鉄道からのお知らせ（PDF）

動物の駅長と言えば、和歌山電鐵 貴志駅の「スーパー駅長たま」が有名ですが、まさかぬいぐるみが駅長になる時代がやってくるとは。

一応、経緯を説明すると、白戸家『親孝行篇』で北府駅（キタゴと読むそうです）が使われ、CMを見た人たちが多数来場。さらなる経済効果をということで、今回のぬいぐるみ駅長就任になったようです。

※こちらで撮影の様子が紹介されています。

観光地化に成功した鉄道としては、「ぬれ煎餅」の銚子電鉄も有名です。あちらは銚子名産の醤油を使っているわけですから、本業と別ではあれ、地に足の着いた商売がうまくいったわけです。それを考えると、「お父さん犬」のキャンペーンがいっときの話で終わってしまわないか心配してしまいます。

ちなみに関西大大学院の宮本勝浩教授によると、たま駅長による経済効果は就任から1年間で約11億円あったそうです。「お父さん犬」の場合はグッズといってもあれがこうなってああなるだけだし、今回のキャンペーンは観光客の誘致に積極的というわけでもなさそう。せっかくの機会なんだから、こういうときに福井の良いところも教えて欲しいなあと思うのでありました。

・和歌山のネコ駅長「たま」、経済効果は11億円（AFPBB News）

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