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六本木(西麻布)のVIRGIN CAFE(ヴァージンカフェ)に行ってきた

»2013年1月28日
やまとぴBlog

六本木(西麻布)のVIRGIN CAFE(ヴァージンカフェ)に行ってきた

山本 恵太

六本木ヒルズのIT系企業で社内広報を担当しています。

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尊敬する経営者はと聞かれれば、自分とこの社長を差し置いてリチャード・ブランソンと即答します。ふと、兄が持っていた600ページ以上もある自伝を読んでからリチャード・ブランソン、そしてVirginブランドの虜になってしまったのです。経営者は会社の規模によって振る舞いであったり、演じるキャラを変えなければいけないと思うのですが、そんな経営論などリチャード・ブランソンにはまったく必要ないように思えます。つまり、彼はヒーローであって、会社の規模が小さかろうが大きかろうがヒーローはヒーローであり、振る舞いもキャラも変える必要などないのです。

と、偉そうなことを考えながら、Virgin Atlantic(ヴァージンアトランティック)でイギリスに行ってみたいなあと妄想する日々。2012年の秋に六本木通りを権八へ向かって歩いていると、大好きなロゴが掲げられたカフェを発見しました。その日はそのまま権八へ行ってしまったのですが、渋谷からバスで六本木に帰るときも目に入って気になります。何が気になるって、何度も見てるのに一度もお客さんが入っているのを見たことないのが気になるのです。ネットにもほとんど情報がない! 何となく日本でVirginブランドが成功しなかった過去を思い出して悲しくなってしまいます。

そして先日、先輩にVirginへの熱い思い(文字だけ見るとただの変態ですが)を語る機会があり、じゃあ行ってみようということで行ってきました。場所は西麻布で、もともとマンションがあって、そこがホテルとマンションが一体になった「ホテル&レジデンス六本木」という建物になったようで、その1階に入っています。

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レジデンスのサービス見てたら引っ越したくなったという話は置いておくとして。お店は正面がガラス張りで、Virginの赤いロゴがやたら目立ちます。でも、ほとんどの日本人にはVirginがどんなブランドなのか知らないし、知ってても、イギリスの航空会社でしょとか昔そんな映画館があったよねとか、レコードショップがあったようなとか、最近だとF1のスポンサーで知ってる人もいるかもしれませんが、まあ過去のブランドなわけですよ。日本では。

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お店の中は、カウンターが8席くらいと10席と6席のテーブルが2つあるだけ。こじんまりとした感じです。もちろん、このときもお昼なのにお客さんはゼロ。そのうち無くなるんじゃないかと思って、このエントリーを書いています。。。店員さんはアルバイトっぽい感じのお兄さん1人で、店内のディスプレイでは普通にお昼の番組が流れていました。そこはさあ、町のラーメン屋じゃないんだからせめてミュージックビデオとかF1の映像とかVirginらしい何かとか流してよと思いました。

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メニューは、高かったら権八に行こうとか先輩と話してたんですが、予想外に普通のお値段。3種類で850円か950円。僕も先輩もシェパーズパイをコーヒー付きで選びました。ほかにパンケーキっぽいイギリスのパンでクランペットとインディアンカレーがあります。

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お兄さん1人でやっているので料理が出てくるまでちょっと時間がかかるのですが、先輩女子2人のアクロバティックな女子トークを前に時間などあってないようなものでした。ちなみに、この日もテーマは「女子力とは何か」。まあテーマと言いつつ、話題はあっちこっち飛んでいたわけですが。あ、最初にコーヒーが出てきたのが謎でした。なんか、扱いに困った......。

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シェパーズパイは「羊飼いのパイ」という意味で、ラム肉の煮込みにマッシュポテトを乗せて焼き上げたイギリスの家庭料理ということで、最初から期待はできないのですが、ぱくり。このお店では牛のひき肉を使っていて、ミートソースの上にマッシュルームとチーズが乗ったライスなしドリアと例えるのがよいでしょうか。味が濃い目のくせにパンチがないという微妙さは残しつつも、普通に美味しかったです。これに、サラダと先ほどのクランペットが付いてきます。

クランペットはバターとチョコの2種類で、パイを食べているときに遅れて登場しました。特に感動するほどの美味しさではないんですが、モチモチとした食感は悪くなくて、お腹いっぱいになります。食べ終わる頃にはお客さんがけっこう入ってきて席が埋まっていました。ガラス張りだから、誰もいないと入りにくいし、誰かいると入りやすいのかもしれないです。

値段と味を考えるとコスパはあまり良くないですが、一度くらい行っても損はないように思いました。店内にVirgin Records(ヴァージンレコード)の写真とかVirgin Atlanticの写真とかありましたが、もうちょっとブランドの統一感というか来たくなる仕掛けがあってもいいんじゃないのかなーとか。前述の通り、日本人には響かないブランドなんでしょうが、それ以前にやり方の問題じゃないのかと思ってしまうのでした。まる。