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5円玉って、何グラムだか知ってますか?
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ちょっと久しぶりの投稿になってしまいましたが、今回もお読みいただきありがとうございます。
消費税が8%になって、1円玉が今まで以上に多く製造されるようになるみたいですね。
昔、消費税が3%から5%に上がったときは、5円玉の製造量が増えたこともありました。
1円玉の重さがちょうど1グラムなのは良く知られていることですが、5円玉の重さが何グラムか?ということは、意外と知られていません。
というわけで、今日は新年度の雑談のネタとして使えるお金の話をしましょう。
中途半端な数字だが・・・
先に結論を言うと、5円玉の重さは「3.75グラム」なんです。ぱっと見るととても中途半端な数字ですが、実はこの重さにはしっかりと、意味があります。3.75グラムというのは、実は昔の単位でいうと、ちょうど「1匁」なんですね。
あ、「匁」は「もんめ」と読みます。「花いちもんめ」の「もんめ」です。この「匁」という単位は、重さの単位であると同時に、江戸時代における「お金の単位」でもありました。
江戸時代のお金には、大きく3つの種類があります。「金貨」「銀貨」そして「銭貨」です。
- 金貨...「両」「分」「朱」の3つの単位。主に東日本、江戸を中心とする経済圏で流通。
- 銀貨...「貫」「匁」などの単位。主に西日本、大坂を中心とする経済圏で流通。
- 銭貨...「文」。江戸の町人など、庶民が使う小銭として流通。
言ってみれば、日本という一つの国に「円」「ドル」「ユーロ」が同時に流通しているような感覚です。
士農工商という身分制度のもと、江戸時代の日本は商業がどんどん発展していきます。その発展に伴って、金貨と銀貨を交換する「両替商」がどんどん力を付けていくようになるわけです。
私たちが外貨を使うとき、例えば海外旅行に行ったりするときには、外貨への両替は凄くスムーズですよね。銀行とか空港の窓口に1万円札を渡すと、すぐに100ドル程度のお金が手渡されます。
しかし、江戸時代の外貨両替はそんなに簡単ではありませんでした。
なぜか。実は3つの貨幣のうち「銀貨」は、実は一時期「秤量貨幣」だったのです。
秤量貨幣・・・ひょうりょうかへい、と読みます。今の日本のお金は「1枚で1万円」と言う感じで、貨幣の数で価値を表すことができますが、江戸時代の銀貨は「重さ」が価値を表していたんですね。重さの単位である「匁」がお金の単位でもあったと言うのは、そういう事情があります。
さて、銀貨は「重さ」が価値を持つわけですから、貨幣がキレイに作られる必要もありません。丸くても平べったくても、重さが1匁であれば、同じ価値があるわけです。したがって、当時の銀貨は形も非常に様々でした。そうなると問題になってくるのが「偽造」です。当時は銀の含有率が低い貨幣が鋳造され、出回ることも多かったようですので、それを注意深く検分する必要があります。
両替商に持ち込まれた銀貨は、比重をしっかりと調べて悪貨や偽物ではないことを確認してから、金貨に交換されることになります。というわけで、両替には非常に手間隙がかかっていました。
消費税が8%になって、5円玉の存在感はもしかしたら薄れていくのかも知れません。
たまーに5円玉がおつりに入っていたら、ぜひその時は「5円玉は1匁」、という豆知識を思い出してみてください。
すみません、最後に告知です。
...はい、実はこんな話をしたのは、自分の本の告知のためだったりします(笑)
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江戸時代のとある呉服屋を舞台にして、ビジネスや会計のイロハが分かるように書いてみました。
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これからもブロガーとして、作家として!
ますます色々な発信をしていきたいと思います。ご声援、よろしくお願いいたします。