誠ブログは2015年4月6日に「オルタナティブ・ブログ」になりました。
各ブロガーの新規エントリーは「オルタナティブ・ブログ」でご覧ください。

「コミュニケーション」におけるDiversity

「コミュニケーション」におけるDiversity

マツムラ ユキ

仕事、家庭、子育てに自分育て。はた、と気がつけば海外生活20年。マルチカルチュラルな環境で、自転車操業的な毎日を送るワーママ。


あけましておめでとうございます。だらだらと過ごしているうちに、疾風のごとく日常生活が戻ってまいりました(笑)。

LINEが憎くて憎くて仕方なくなってしまった話を拝読した。SNSに関し「憎い」という感情は私にはないが、正直、なぜこれほど「知らせたい」「見せたい」人間が多いのかとは思う。

必要に迫られ、2008年から放りっぱなしだったFacebookを、先月再開した。途切れていた友達と再会し、海の向こうに住む彼らの「今」を知ることができるのは単純に嬉しい。「どこに行った」「どんなことをした」「何を食べた」という彼らのまめなアップデートを「へぇ~」「すごいなぁ」「そんなことやってるんだ~」と一通り楽しませてもらうものの、自分はそういった類は一切アップしようと思わない。

なぜか。誰が私なんぞの平々凡々な日常に興味がある?と思っているからだ。ひたすら面倒くさい、というのも、もちろんある。シェアリング全盛の時代だが、日常の一こまを頻繁にシェアすることの意義が、いまいちよくわからない。

念のため繰り返しておくが、シェアしたい人を否定するつもりはこれっぽちもない。むしろ、そのまめさに敬意を表するぐらいであるが、私自身はもう少しミステリアスな存在(笑)でいたい。

「人とのつながり」の大切さは自覚している。だが、同時に「過剰なつながり」によって失われているものはないだろうか。例えば私は、夢をうる商売の人の私生活には興味がない。私生活などで一般人の興味をひかず、女優なら演技で、歌舞伎俳優なら歌舞伎そのもので勝負してほしい。

永遠の名曲、山下達郎のクリスマスイブが流れるJR東海 Xmas Express 歴代CM 。 「連絡が取れないせつなさ」のみがもたらすことのできる、とびっきりの笑顔がある。「せつなさ」や「恋焦がれる思い」こそが人の想像力を豊かにし、偉大な文学や芸術を生みだす原動力となってきた。

仕事の世界と同様、「コミュニケーション」スタイルにおいてもDiversityは加速している。金子みすゞではないが、みんな違って みんないい」のだろう。大切なのは、 「互いの違いを認め、受け入れる」こと。どの分野のDiversityにも通じる原則である。

前出のブログで貫洞社長が書かれていらっしゃったように"SNSは「自分らしく使う」のが一番です!"

ということで、皆様、今年もよろしくお願いいたします。