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手抜きのススメ、野球に学ぶ。
理系博士研究者の一人が考えるビジネスマインドと実践例
手抜きのススメ、野球に学ぶ。
ポスドク&非常勤講師生活を経て、私立大学の教育・研究職に従事する一方でポスドク時代に不動産投資を開始。職場の行き帰りの生活だけでは極めて危ういことを知るに至り、現在は会社・社会・国に過度に依存しない生き方を少しずつ実践中。
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「手抜きのススメ、野球に学ぶ」
新年を迎えて、今年こそは○○を頑張ろうとか、気合を入れて行こうと考えている方も多くいらっしゃると思います。水を差すわけではありませんが、うまく手抜きをしようという主旨のブログです。
以前に、「なぜ悠々間に合うのにわざわざ駆け込み乗車をするのか ~微分積分との関係~」というブログを書きました。ここでは、
- 閉まろうとする電車の扉
- (駆け込み)乗車をしようとする自分
の競争というか、簡単な微分積分によって、乗車できるかどうかがわかるというのが主旨の一部でした。
野球で考えると、この
- 「電車の扉」と「乗車する自分」が
- 「一塁手が他の野手からの送球を受け取る時刻」と「バッターランナーが一塁へ到達する時刻」
との競争に相当するわけです。
周りの状況によって、うまく手抜きをすることが非常に大切です。
若いプレーヤーというのは体もよく動くので、必要以上に力が入ったり、周りの状況から必要とされる以上の能力を使ってしまう場合が多いです。一方、ベテランの選手になってくると、徐々にうまく手を抜けるようになります。
具体的な事例について示したいと思います。
例えば、ピッチャーゴロの場合、当然ですが、ランナーを悠々アウトにすることができます。ところが、時として、ピッチャーが必要もないのに慌ててしまったり、ボールを握り損ねたまま一塁へ投げてしまい、暴投ということも不思議なもので起きてしまうのです。
ここで大切なことは、バッターランナーを一塁ベースの5mも前でアウトにする必要はなく、1m前でもアウトはアウトだということですね。
なのに、慌てる必要の全くない場面でさえ、どういうわけか慌ててしまうことが少なくないのが人間です。そんな時に役立つのが微分積分ですね。駆け込み乗車の例が物語っています。つまり、どれだけ周りの情報を俯瞰できるかにかかっているわけです。また別の角度から言えば、頑張る必要のないところ、頑張っても無意味な場面では頑張らなくていいということです。
ただし、ランナー側は全く事情が異なります。上記の例のように、ピッチャーゴロだとしても、相手チームの守備が乱れることもあるので、全力疾走が肝要です。
私自身、「頑張る」という言葉は好きではありません。「頑張る」という行為は長続きしないからです。私は決して頑張りません、常に普通で平常心でいたいと思っております。野球の試合で一塁へ全力疾走する時以外は(笑)。
「微分積分思考法による恋愛観・結婚観(1/2)」でも述べましたが、頑張るという観点でいえば、恋愛関係の維持には時として頑張る必要があるでしょうが、友人関係なら、割と素に近い状態で関係を維持できるということに相当するでしょうか。
マラソンで、マイペースで走り続けずに、ペースを乱した走りをしてしまうと早くからバテてしまうことにも類似していると思います。
円熟味という技術は、ランナーを1m前でアウトにする技術を持つことかなと思います。
P.S.
ということで、今年もしょうもないブログを多くお届けできればと思っておりますので、もし気が向いた方はお付き合いいただければ幸いです(笑)。